香港の
チャンピオンズマイル8着の後は東京競馬場で調整して、
安田記念に出走(8着)した
エルトンバローズ(栗東・
杉山晴紀厩舎)。その後は放牧に出ていて、7月2日にチャンピオンヒルズから栗東へ帰厩している。
今朝10日は次走予定の
中京記念(7月21日・小倉芝1800m)に向けての1週前追い切り。1回目のハローが終了した直後のCWへ
西村淳也騎手を背に入場。3歳未勝利の
タイセイマーシャルを6馬身ほど追走していた。
向正面から3コーナー、4コーナーと抜けていく中でじわじわとその差を詰めていたが、脚色の圧倒的な差が目立ったのが最後の直線。軽く仕掛けるだけで
エルトンバローズが相手を交わし去り、ラスト1F標識を過ぎたところでは突き放しての先着となった。
時計は6F80.6~5F65.2~4F50.7~3F36.5~2F23.0~1F11.3秒。もともと追い切りで動くタイプなのは間違いないが、昨年の
ラジオNIKKEI賞を勝っているように、この季節でもいつもと変わらず機敏に動けるところがいい。前走とは違って栗東での調整となり、状態面に関しては好走時に戻ってきたのではないだろうか。
(取材・文:井内利彰)