「
函館2歳S・G3」(13日、函館)
今年3月デビューの
高杉吏麒騎手(18)=栗東・藤岡=が、自身3度目の重賞へ挑む。コンビを組む相棒は函館開幕週の新馬戦を制した
ヒデノブルースカイ。初々しい人馬がそろって初のタイトル奪取に突き進む。
自らの手綱で勝利に導いた新馬戦。出脚は良くなかったが、3角過ぎで強気にハナを奪う積極策に出ると、最後は2着馬とのたたき合いをきっちり制した。デビュー前から毎日調教でまたがってコンタクトを取ってきた。「まだまだ幼さがあってお行儀の悪いところもあるんですが、少しずつ成長していければ。ただ気性は前向きですし、勝負根性もあるのかもしれません」と冷静に
ジャッジしつつも、日々成長を感じ取っている。
函館は今週が開催最終週。騎乗停止期間もありながら、ここまで7勝を挙げるなど勝ち星を量産。今年のルーキーでは唯一、2桁勝利となる15勝をマークしている。既に
金鯱賞(
ワイドエンペラー)、
鳴尾記念(
カラテ)と重賞を2度経験していずれも6着。「過去2回の重賞では緊張しました。今回も当日どうなるか分かりませんが、先週勝てていませんし、今週で函館は最後。爆発したいですね」と意気込む。飛躍へのきっかけをつかんだ夏の函館。ラストを最高の形で締めくくりたい。
提供:デイリースポーツ