開業2年目の
上原佑紀調教師が、
中京記念(3歳上・GIII・小倉芝1800m)の
ボーデン(セ6)で
JRA重賞初制覇を狙う。
上原佑紀調教師は90年1月29日生まれの34歳。父は
上原博之調教師。
池上昌和厩舎、
堀宣行厩舎で調教助手として経験を積み、21年の調教師試験に合格。平成生まれでは初の
JRAトレーナーとなった。昨年3月に開業し、
JRAで27勝を挙げているが、重賞では延べ12頭が走り、今年のス
プリングSの
アレグロブリランテの2着が最高着順。先週の
函館2歳Sでは
エンドレスサマーが2番人気に支持されたが、惜しくも3着だった。
今週こそタイトル獲得となるか。
中京記念には
ボーデンを送り込む。21年のス
プリングSで3着の実績馬。3勝クラスでは苦戦が続いていたが、去勢明け初戦、かつ
上原佑紀厩舎への転厩初戦となった前走の錦Sで、実に1年11カ月ぶりの勝利を手にした。展開利があったとはいえ、1600mを1分31秒8の好時計で走れたのは収穫。ハンデ戦でもあり、重賞でも好勝負になって不思議ない。
父・博之調教師は開業2年目の95年7月、札幌ス
プリントSを
ノーブルグラスで制し、重賞初制覇を果たした。父と同じく、佑紀調教師も2年目の夏にタイトル奪取となることを期待したい。