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日本馬最後のKGVI&QES参戦から5年 海を渡った名馬たちの激闘を振り返る

  • 2024年07月24日(水) 07時00分
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 27日に英アスコット競馬場でキングジョージVI世&クイーンエリザベスステークスが行われる。今年で74回目を迎える伝統の一戦には、これまでに日本からは5頭が参戦している。残念ながら勝利には手が届いていないが、その雄姿を振り返りたい。

 最初のチャレンジャーは69年のスピードシンボリだった。67年の天皇賞(春)の勝ち馬。既に6歳を迎えていたが、全く衰えはなかった。当初は前哨戦を使ってから挑む予定だったが、現地で流行していた感冒にかかったため調整が狂い、ぶっつけで参戦。レースは道中で一旦先頭に立ったものの、直線でかわされて5着に終わった。2頭目は同じく「シンボリ軍団」のシリウスシンボリ。85年の日本ダービーを制し、シンボリルドルフの帯同馬として海を渡る予定だったが、ルドルフが故障したため単独で渡欧。その後、約2年続くことになる欧州滞在の初戦として出走したが、欧州の壁に跳ね返されて8着に沈んだ。

 3頭目は00年のエアシャカールだ。同年の皐月賞を制し、日本ダービーアグネスフライトからハナ差の2着。武豊騎手が騎乗することもあって注目を集めたが、勝ったモンジュー(Montjeu)や2着のファンタスティックライト(Fantastic Light)から大きく離された5着に流れ込むのが精いっぱいだった。

 そして日本馬として最も勝利に近づいたのが06年のハーツクライだった。前年の有馬記念ディープインパクトに初黒星をつけると、年明け初戦のドバイシーマクラシックを4馬身差で圧勝。次なるターゲットに据えたのがキングジョージVI世&クイーンエリザベスSだった。2番人気に支持され、レースでは3~4番手を追走。直線では1番人気のハリケーンラン(Hurricane Run)、3番人気のエレクトロキューショニスト(Electrocutionist)との壮絶な叩き合いに。一度は先頭に立つ場面があったが、最後は競り負けて3着と涙を飲んだ。

 その後は12年に同年の日本ダービー馬であるディープブリランテが参戦したが8着。19年には2年前のジャパンC覇者であるシュヴァルグランが挑んだものの、6着に敗れた。

 このように、これまでGI馬ばかりの6頭が参戦しながら、勝利どころか、連対すら果たせていないのがキングジョージVI世&クイーンエリザベスSなのだ。英国を、そして欧州を代表する中長距離王を決める一戦。今年は残念ながら日本からの出走はないが、次なる日本からの挑戦者、そして栄冠を勝ち取る馬の登場を心待ちにしたい。

みんなのコメント 9件

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  • Popさん

    Pop FZGFMUA

    あんな絶望とも言える状態で一度は先頭に立ったハーツも凄かったし、それを差し替えしたエレキュー、内から抜けたハリケーンランの3頭が出せる全てを出し切った名勝負だと思う

  • 鉈の切れ味さん

    マジでハーツクライとハリケーンラン、エレクトロキューショニストの死闘は心に残る海外レースベストバウトです。あのレース見てハーツの追っかけになりましたw

  • Lightningさん

    >次なる日本からの挑戦者、そして栄冠を勝ち取る馬の登場を心待ちにしたい。

    だったら、日本にもヨーロッパの馬場や坂を基準にした競馬場や調教施設を導入しないといけない。

    ここ数年のジャパンカップや日本馬の海外遠征状況を見れば、日本の馬がヨーロッパで勝てない原因は、レベルじゃなくて適性の問題だというのは素人目でもわかる。

    キングジョージもそうだが、凱旋門賞に関しても、同じことが言えるだろうな。

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