「ウマ娘」の藤田晋オーナーが所有する
ボンドガール(牝3、美浦・
手塚貴久厩舎)が、
クイーンステークス(3歳上牝・GIII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。
ボンドガールは
父ダイワメジャー、
母コーステッド、母の父
Tizwayの血統。母は16年のBCジュヴェ
ナイルフィリーズターフの2着馬。半兄の
ダノンベルーガは22年の
共同通信杯の覇者で、昨年の
ドバイターフで2着に健闘するなど、古馬中距離戦線で活躍している。22年のセレクトセール1歳では2億1000万円(税抜)の高値で取引された。先月行われたセレクトセール2024でも、本馬の半弟である
コーステッドの2023(父
エピファネイア)が3億9000万円、半妹である
コーステッドの2024(父
サートゥルナーリア)が1億7000万円で取引されるなど今注目の血統。
また、昨年6月の新馬戦(東京・芝1600m)では後の
オークス馬
チェルヴィニア、後に
京王杯2歳Sを制する
コラソンビートなどを相手に快勝。このレースは“伝説の新馬戦”との呼び声も高い。
これまで重賞では昨年の
サウジアラビアRC、今年の
ニュージーランドTと2着が2回。前走の
NHKマイルCではブービーの17着に大敗したが、直線で致命的な不利があったので参考外でいい。今回は初の1800mがカギだが、血統的には守備範囲。当然、巻き返しが期待される一戦となる。
藤田晋オーナーはこれまで
ジャングロ、
フォーエバーヤング、
シンエンペラーで重賞を6勝しているが、牝馬では未勝利。ここでオーナーに「初勝利」を届けて、秋の大舞台に弾みを付けたい。