夏の新潟開催が開幕し、今週と来週は札幌との2場開催になる。新潟では暑熱対策として気温が特に高い時間帯のレースを休止し、「競走時間帯の拡大」を実施。メイクデビューは2〜4R(通常は5〜6R)に組まれ、例年どおりに東西の注目馬がスタンバイしている。休止時間中(正午から13時20分)には『パドックウォーク』と題したイ
ベントも実施される。普段は入場が不可能なパドックに入れるのは貴重な機会だ。人馬の安全は勿論、ファンの方々も熱中症対策など体調管理に気をつけながら楽しんでいただきたい。
【7月27日(土) 新潟芝1400m】
◆
バレドラパン(牝、父
モーリス、
母クードラパン、美浦・
奥村武厩舎)
母は芝の1600m以下で通算4勝を挙げた。半兄の
ラパンラピッドは芝1800mでデビュー勝ち。伯父には
グランシルク(
京成杯AH)がいる。「きれいな体つきをしているけど、まだ全体的に幼いところがある。いろいろなことを覚えてくれば…」と
奥村武調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
【7月28日(日) 新潟芝1800m】
◆
カラマティアノス(牡、父
レイデオロ、
母ダンサール、美浦・
奥村武厩舎)
母はデビュー勝ちを含め、芝2000mで通算3勝。叔父に
サトノフラッグ(
弥生賞)、叔母に
サトノレイナス(
桜花賞2着)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで6F84.9-1F11.4の時計をマークした。「時計も出たし、楽に動けた。まだ幼い部分があるけど、息遣いもいいし、体力的には十分。いいバネを持っているし、心肺機能や素質の高さを感じさせる。競馬に行っても調教どおりに走ってくれれば楽しみです」と
奥村武調教師。鞍上は
川田将雅騎手が予定されている。
【7月28日(日) 新潟芝1600m】
◆
ダンケルド(牡、父
ミッキーアイル、
母カレドニアレディ、美浦・
森一誠厩舎)
母は英G3・サンダウンス
プリントS(芝5F10Y)を勝っている。先週の追い切りはウッドチップコースで6F85.3-1F11.6の時計をマークした。「3頭併せの真ん中で強めに負荷をかけました。コントロールが難しいけど、途中からはスムーズに走れていたし、時計的にも上々の動き。いい馬っぷりをしているし、マイル以下の距離が合うと思います」と
森一誠調教師。鞍上は
川田将雅騎手が予定されている。
【7月28日(日) 札幌芝1800m】
◆
ロパシック(牝、父
エピファネイア、
母ツルマルワンピース、美浦・
大竹正博厩舎)
同厩舎で管理された
ブラストワンピース(
有馬記念)、
ホウオウピースフル(
フローラS2着)、
ブラストウェーブ(デビュー勝ち)の半妹。7月4日に再入厩し、函館競馬場で調整を進めている。「上に比べると体つきは小柄に出た。そのわりに速いところに行くとス
トライドは伸びる。少しずつ落ち着いてきたけど、この血統は気性的に繊細なところが課題。
テンションが高くなり過ぎないように注意していきたいと思っています」と
大竹正博調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)