3歳ダート重賞「第16回
レパードS」が4日、暑熱対策の一環として新潟7Rで行われた。
戸崎圭太(44)騎乗の1番人気
ミッキーファイトが重賞初勝利。ダート3冠最終戦
ジャパンダートクラシック(10月2日、大井)への優先出走権を獲得した。3歳ダート王候補に名乗りを上げた。
真夏の太陽が照りつけたダートコースから検量室前に引き揚げてきた
ミッキーファイト。関係者から流水で体を冷やされながら、勝利の余韻に浸った。4戦3勝で重賞初制覇。鞍上の戸崎は同レース3勝目をマーク。「馬に感謝です。最初に乗った時から能力は感じていた。これからダート界で活躍していってほしい」と奮闘した愛馬を称えた。
今回がコンビ3戦目。この馬のポテンシャルを知っているからこそ「本当に負けられない一戦だった」と力が入った。前走
ユニコーンSは中団インから運ぶも、4角の勝負どころでスムーズさを欠き3着。内枠があだとなり、初タイトルに手が届かなかった。勝ち馬
ラムジェットと2着馬
サトノエピックはその後の
東京ダービーでもワンツー。同世代のラ
イバルに後れを取るわけにはいかなかった。
今回も引き当てたのは最内枠。だが、名手が同じ失敗をすることはない。この日はスタートを決めると積極的に好位のインを確保。隊列が縦長に伸びて馬群がばらけた向正面で、すかさず進路を外へ。「1番枠だけが気がかりだったが向正面で外へ出せて、あとはリズム良く運べればと思っていた。良い形になった」と戸崎。直線は3番手外の“ウイニングポジション”から力強い伸び。内で粘る
サトノフェニックス(2着)をきっちり捉え切った。
地力の高さを証明したが、伸びしろも十分。田中博師は「勝つには勝ちましたけど体の
バランスを見ると左回りは走りづらそうで、直線を見ても本来の感じではないのかな」と回顧。今後については、3冠最終戦への出否に関する明言は避けた上で「体が成長途上の感じがあるので、先を見据えたローテを考えてあげたい」と展望した。さらなる大舞台を見据え、
ミッキーファイトが群雄割拠の3歳世代ダート路線の頂へと突き進む。 (後藤 光志)
ミッキーファイト 父
ドレフォン 母スペシャルグルーヴ(母の
父スペシャルウィーク)21年5月5日生まれ 牡3歳 美浦・田中博厩舎所属 馬主・野田みづき氏 生産者・北海道安平町のノーザン
ファーム 戦績4戦3勝 総獲得賞金6191万5000円。馬名は冠名+がんばれ。
スポニチ