夏のマイル王者へ、絶好のスタートを切った。
トゥードジボンはサマーマイルシリーズ初戦の
米子Sを逃げ切りV。シリーズ初戦として施行された20年以降、過去4年の同レース勝ち馬4頭中3頭が勢いそのままに王者に輝いている。21年
ロータスランド、22年
ウインカーネリアン、23年
メイショウシンタケに続き、4年連続なるか。ここを勝てばタイトルはほぼ手中にしたとみていい。四位師は「夏はサマーマイルを目指そうという話をしていて。前回、勝てたので期待するよね。獲れれば、みんな喜んでくれる」と意気込んだ。
前走はそれまで3戦連続で2桁着順に敗れていた中で変わり身を見せた。内枠からすんなりハナを奪い、直線でも脚を使って危なげなく逃げ切った。
六甲S11着(重)、
マイラーズC10着(やや重)と違い、良馬場で走れたのも大きかったか。指揮官は「それもあるね」としつつ「(年明けのスポニチ賞)
京都金杯は(良馬場でも)馬場状態が良くなかったけど、3着に頑張った。流れもあるし、この馬自身がオープンのレースを使うごとに経験値が増して、力をつけてきているんだと思う」と分析した。
酷暑が続く中でも順調に調教を積めている。「放牧を挟んで、いつものパターンでやれている」と状態面に不安はない。「暑さでしんどいだろうけど、古馬のオープン馬で精神的にも強くなっているしね。歯を食いしばって、よく頑張っているよ」と目を細めた。シリーズは現在8ポイントで首位
アルナシームと2ポイント差の2位。越後路でも逃走劇を見せて、王座への道を切り開く。
スポニチ