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後のGI馬が魅せた上がり3F32.5秒の衝撃 最後方から一気に抜き去った13年の新潟2歳S

  • 2024年08月20日(火) 07時30分
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 新潟2歳Sを制し、後にGIタイトルを手にした馬は多くいるが、インパクトという意味では13年のハープスターが一番だろう。最後方追走から上がり3F32秒5の豪脚を繰り出し、終わってみれば3馬身差の大楽勝。多くのファンに「来年の桜花賞は決まり!」と思わせた。

 ハープスター父ディープインパクト母ヒストリックスター、母の父ファルブラヴの血統。母は未出走だったが、祖母のベガは93年の2冠牝馬。伯父には99年の日本ダービー馬のアドマイヤベガ、芝ダート二刀流でGIとJpn1を計7勝したアドマイヤドン、00年のセントライト記念を制したアドマイヤボスがいる良血馬だった。7月の新馬を楽勝。続くターゲットとなったのが新潟2歳Sだった。

 単勝2.6倍の1番人気に支持されたハープスターは、松田博資厩舎の所属馬らしく、最後方でレースを進めた。前半1000mは60秒7のスロー。それでも鞍上の川田将雅騎手は全く慌てなかった。直線に向いて徐々に大外に持ち出すと、残り400mからエンジン点火。来た!と思った瞬間、一気に先頭へ。上がり3F32秒5の鬼脚を繰り出し、終わってみれば後の皐月賞馬のイスラボニータに3馬身差を付ける圧勝。多くのファンが「来春の牝馬クラシックの主役」と確信したのは当然で、「凱旋門賞も勝てる」と口にするファンもいるほどだった。

 ハープスターは続く阪神JFでレッドリヴェールに敗れたが、桜花賞でリベンジを果たし、GI初制覇を果たした。その後、故障もあってGIは1勝のみに終わったが、史上最強牝馬に推す人も多い。夏の新潟で見せたパフォーマンスを思えば、多くのファンがそれも納得と感じるに違いない。

みんなのコメント 12件

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  • grass.wonderさん

    ハープスターが凱旋門賞を勝てたというのは1着馬が強かったから難しいが、2着にはなれた。それぐらい強かったし、だからこそレース後は海外では叩かれた。もちろん調教師が後ろから行け、馬に任せろという人だから騎手だけを叩くわけにもいかないけど、この馬がG1を1勝しかできなかったのはあまりにもったいない。

  • みがくさん

    クラシックディスタンスに固執しなければグランアレグリアのようなポジションになっていたと思ってる

  • アザルトオンワードさん

    自分もこの馬は最強牝馬の一頭に数えたいと思うし、厩舎と屋根が違ったら、間違いなくあと2つや3つは楽にG1を獲っていたと思う。

  • やなってぃさん

    新馬戦で外の馬に接触し被されるのが苦手になり、内ついた阪神JFは伸びきれず
    その結果のオークスや凱旋門での距離損覚悟の大外回し
    ようやくJCで馬群入れたと思ったら、ギア上げたとこでの故障馬と接触
    順風満帆なようで全くそうではなかった
    今の川田が乗ったら、そういうトラブルもある程度は回避出来ただろうから、もうちょっと良い成績残せただろうな。

  • クロフネさん

    追い込みが上手い騎手ならもっと勝てたかもね

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