「
スパーキングサマーカップ・S2」(7日、川崎)
直線一気の末脚-。3番人気
フォーヴィスムが待望のタイトルを奪取した。2着には懸命に逃げた4番人気の
アランバローズが粘り、上位2頭には「第71回
日本テレビ盃・Jpn2」(9月25日・船橋)、「第35回
テレ玉杯オーバルスプリント・Jpn3」(9月18日・浦和)への優先出走権が与えられた。3着に5番人気の
リンゾウチャネルが入り、1番人気の紅一点
スピーディキックは5着と伸びを欠いた。
直線入り口。軽快に逃げた
アランバローズが後続に5、6馬身のセーフティーリードだったが、その中から伸びてきたのが
フォーヴィスム。次位に0秒8差の最速上がりを駆使して並ぶ間もなくとらえると、最後は2馬身差。ゴールの瞬間、鞍上の右手が力強くスタンドに突き刺さった。
JRAから転入してきて6戦目。前走の
トライアルを快勝して臨んだ一戦は6歳の夏にして初のタイトル。今年重賞15勝目となった吉原寛は「悲願のタイトルだったのでうれしいですね」と破顔一笑。「この馬向きの展開。(直線は2着馬と)距離があって心配したけど、しっかり脚を使えていたので何とかなると思った」。初コンビの3走前はキャリア初の逃げで4着。それを修正した、さすがの騎乗だった。
この日の1Rで通算1500勝を達成した内田勝師は「来た時から重賞を勝てると思っていたので、やっとうまくいきましたね」と胸をなで下ろした。重賞ウイナーとなっての今後は「今回は少し夏負けの兆候があって、8月に入ってから回復してくれた。それだけにひと息入れて秋を目指します。まだ重賞を勝てる馬」と目を細めた。マイル戦線に楽しみな一頭が加わった。
提供:デイリースポーツ