しっかりしたルーキーだ。「年齢を重ねるだけではなく、競馬に乗ることも成長していかなければいけないと思っています」。こう語るのは
大江原比呂騎手(19)=美浦・武市。8月17日が誕生日で二十歳となる。年齢を意識している雰囲気ではなかったが、自分の考えを持っている感じがした。記者がこの年齢の時は…、思い出したくはない。
今週末は新潟競馬場で騎乗する。「新潟は好きな競馬場ですね」と笑顔。今夏の開催では1勝のみだが、11番人気馬を勝利に導いた。存在感を示したと言っていいだろう。
バースデー当日の土曜は5鞍に騎乗。どの馬も期待しているが、8Rは特に思い入れが強い馬とコンビを組む。
ズイウンゴサイは自身が騎手として初勝利を挙げた馬。二十歳の誕生日に騎乗するとあって、「縁を感じます」と素直な感想を伝える。前走は東京芝2400メートル戦で未勝利戦をV。距離を延ばして良さが出た。今回も同じ距離でのレースとなり、「この距離は合っていると思います」と好感触だ。
いい巡り合わせでの騎乗機会。それだけに
メモリアルVがあるかも…と思った次第です。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ