30日、中京競馬場で行われた春のス
プリント王決定戦・
高松宮記念(4歳上、GI・芝1200m)は、
幸英明騎手騎乗の4番人気
ファイングレイン(牡5、栗東・長浜博之厩舎)が、道中は先団の後方を追走。直線に向いて徐々に脚を伸ばすと、好位から抜け出しにかかった5番人気
キンシャサノキセキをゴール前でクビ差交わして優勝した。勝ちタイムは1分07秒1(良)。連覇を狙った1番人気
スズカフェニックスはスタートでやや立ち遅れ、直線で差を詰めたもののさらに1.1/4馬身差の3着に敗れている。
勝った
ファイングレインは、
父フジキセキ、母は
JRA3勝の
ミルグレイン(
その父Polish Precedent)。伯母に95年愛
オークス(愛G1)、ヨークシャー
オークス(英G1)を制した
ピュアグレイン Pure Grainがいる血統。
05年9月のデビュー戦(札幌・芝1200m)、あけび賞(500万下)を連勝。3歳時はニュージーランドT(GII)2着から臨んだ
NHKマイルC(GI)でも
ロジックの2着に好走したが、レース後に右前脚種子骨の骨折が判明し、約1年の休養を余儀なくされた。復帰後しばらくは勝ち星から遠ざかっていたが、デビュー戦以来のス
プリント戦となった
淀短距離S(OP)で約2年2か月ぶりの勝利を飾ると、続く
シルクロードS(GIII)も連勝。今回が3連勝でのGI初制覇となった。通算成績15戦5勝(重賞2勝)。