すっかり厳しい暑さが続くようになった今日この頃。世間に目を向ければ、もう夏休みの季節だ。子どもも大人もワクワクする時期だが、もうそろそろ終わりそうということで“宿題”も気になるもの。そこで、netkeibaでは「競馬好きのための読書感想文」と題して、競馬にまつわる本を紹介。これで今年はもう大丈夫!? 今回は江面弘也氏の『星海社新書 競馬ノン
フィクション 1998年世代』。
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我々日本人は世代でくくるのが大好きだ。野球で言えば「松坂世代」、サッカーで言えば「黄金世代」、角界で言えば「花の六三組」。スポーツ界だけでなく芸能界でも「お笑い第七世代」なんて言われるほど“世代”という言葉は日常に浸透している。
当然競馬界も様々な世代で括られてきた。「TTG」に始まり「平成三強」、「BNW」、騎手で言えば「馬事公苑花の15期生」や「競馬学校花の12期生」と馬に騎手にとラ
イバル関係が取り上げられている。そのなかでも一定のファン歴を超える人々が一度は話題にしたことがある世代が1998年にクラシックを迎えた馬たちだろう。そして一番意見が割れる世代、と言っても過言ではないのだろうか。
言い換えれば、それだけ個性の強い
タレント揃いだったということだ。名前を挙げようにも何頭かに絞ることが困難なほどに、個性的で強い馬たちが多く揃っていた。時にしのぎを削り、時に切磋琢磨し、世代レベルは強固なものとなっていた。そして、それぞれの馬にファンができ、一大
ムーヴメントとなっていった。
そんな世代の物語を追体験できるのが本書である。当時の
ムーヴメントを体験している人は思い出しながら読んでいただきたいし、まだ競馬に触れていなかった人はこれでもかと主役が登場する物語を楽しんでいただきたい。
ひとつだけ、忘れてはならないことがある。競馬はブラッドスポーツ。この馬たちの物語はまだこれからも続いていく。それを見届けるのも98年世代ファンの役目の一つなのかもしれない。
【書籍情報】
◆出版社:講談社
◆ページ数:224ページ
◆定価:1,050円+税
◆判型:新書判
【プレゼント】
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応募期間は2024年9月1日(日)23:59まで。
みなさまからのたくさんのご応募お待ちしております。
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