いわゆる残暑と呼ばれる時期となった今日この頃。夏休みも終わりが見えている。ということは、“宿題”が気になる時期だ(まだ手を付けていないあなたはかなりの猛者)。そこで、netkeibaでは「競馬好きのための読書感想文」と題して、競馬にまつわる本を紹介。これで今年はもう大丈夫!? 今回は小川隆行氏・ウマフリ著の『競馬伝説の名勝負 2000-2004 ゼロ年代前半戦』と『競馬伝説の名勝負 2005-2009 ゼロ年代後半戦』。
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気が付けば2000年を迎えてから24年が経過した。あっという間だ。00年に生まれた人はすでに成人を迎えている。例えば東京
ヤクルトスワローズの村上宗隆選手は「2000年問題」が話題となったときには、まだこの世に生を受けていなかった。
一方、00年からの競馬界にとってどういう時代だったのだろうか。
ファーストクロップから5頭のGI馬を出した
サンデーサイレンス産駒の全盛期。
フジキセキ、
ダンスインザダークといった仔たちも種牡馬となり血統表を賑わせていた。また、東京競馬場が
リニューアルされたのも00年代である。
そんな90年代とはまた違う10年間に生まれた名勝負を5年ごとにまとめたのが「星海社新書 競馬 伝説の名勝負 00-04」、「星海社新書 競馬 伝説の名勝負 05-09」の2冊である。
1つ1つのレースを挙げるとキリがないので避けるが、00年代も非常に名勝負が多かった年代だ。ラ
イバル同士の一騎打ち、圧倒的一番人気を破る伏兵、穴馬の大番狂わせなど様々な記録や記憶に残るレースが目白押し。オールドファンなら競馬を通じて当時のことに思いを馳せることができるし、ここ数年のファンであれば「そんなレースがあったのか!」と驚くこと間違いないだろう。
以前、『競馬
サイエンス 生物学・遺伝学に基づくサラブレッドの血統入門』(堀田茂氏著)を紹介した際に「自由研究に近い」とお伝えしたが、その流れで言えば今回の2冊は「歴史」に近いだろう。現代競馬へとつながる数多くの戦いを、夏休みの最後に振り返ってみてはいかがだろうか。
【書籍情報】
競馬伝説の名勝負 2000-2004 ゼロ年代前半戦
◆出版社:講談社
◆ページ数:224ページ
◆定価:1,100円+税
◆判型:新書判
競馬伝説の名勝負 2005-2009 ゼロ年代後半戦
◆出版社:講談社
◆ページ数:224ページ
◆定価:1,100円+税
◆判型:新書判
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