スマートフォン版へ

【新潟記念】シンリョクカ 新馬戦以来待望の2勝目 竹内師&木幡初も初の重賞初制覇

スポニチ
  • 2024年09月02日(月) 05時29分
 夏の終わりに師弟で思い出をつくった。サマー2000シリーズ最終戦「第60回新潟記念」が1日、新潟競馬場で行われた。8番人気シンリョクカが重賞初制覇。鞍上の木幡初也(29)は師匠の管理馬でうれしい重賞初勝利。竹内正洋師(45)も重賞初勝利となり、ダブルの喜びに沸いた。また、中京競馬場で行われた「第44回小倉2歳S」は1番人気エイシンワンドが新馬戦から連勝で重賞Vを飾った。

 直線残り300メートル地点で先頭に躍り出ると、木幡初が渾身(こんしん)のステッキを一発注入する。気合が入ったシンリョクカは持ち味のしぶとさを存分に発揮。セレシオンが外から針の穴を通すように鋭く強襲してきても、鼻差退けた。新馬戦以来の2勝目は、キャリア11年目の木幡初にとってうれしい重賞初制覇。「馬の力を信じて頑張るだけでした。最後の最後まで気を抜けずに頑張ってくれという思いだった」。師匠の竹内師にとっても初のタイトル獲得となった。

 人馬は落ち着いていた。レース直前、人気を背負ったライトバックが放馬するアクシデント。発走が遅れたが、動じることはなかった。シンリョクカは好スタートを決めた。戦前の予想通りアリスヴェリテが果敢に前へ。2番手の絶好ポジションを確保することができた。木幡初は「いいところでリズムよく走れた」と回顧。アリスヴェリテがつくった前半1000メートルは58秒9のハイペース。先頭までは約4馬身。「前半の温存があった分、最後まで信じて押し切ることができました」と振り返った。

 22年阪神JFでは女王リバティアイランドに迫って2着があった実績馬。「負けん気があるし、狭いところやタフな馬場もめげずに走ってくれる」と鞍上は一生懸命なところをストロングポイントに挙げる。その後もシンリョクカの力を信じた。夏競馬のフィナーレに最高の形で結実した。

 前走の福島牝馬Sでは前の馬に触れて転倒。キ甲の軽度の骨折もあり、4カ月半ぶりの実戦だった。竹内師は「落ち着きが気性の成長になっていた。一発目で答えを出してくれたね」と愛馬を褒め称えた。そして「問題なければエリザベス女王杯(11月10日、京都)へ」と昨年9着のリベンジに燃える。骨っぽい牡馬たちを撃破した負けん気を持って、G1タイトルを獲りにいく。

 ◆シンリョクカ 父サトノダイヤモンド 母レイカーラ(母の父キングカメハメハ)20年1月24日生まれ 牝4歳 美浦・竹内厩舎所属 馬主・由井健太郎氏 生産者・北海道日高町の下河辺牧場 戦績10戦2勝(重賞初制覇) 総獲得賞金1億138万8000円 馬名の由来は心力歌。

スポニチ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す