歴史を塗り替えてきた一族が新たなスター候補を送り出す。
ドレフォン産駒の
フォンデネージュ(牝、美浦・武井厩舎)は、8日の中山3R(ダート1800メートル)でデビュー予定。
母ユキチャンは08年の
関東オークスで白毛馬初の重賞制覇を達成し、いとこの
ソダシはG1・3勝を挙げたスターホース、半兄
アマンテビアンコは今年の
羽田盃でJpn1を制覇と、白毛の活躍馬がズラリの良血だ。当馬は鹿毛に生まれたが、めいで鹿毛の
メイケイエールが重賞6勝を挙げており同様の活躍に期待がかかる。美浦・Wコースでは4日に5ハロン70秒5―12秒9とまずまずの時計を馬なりでマーク。武井調教師は「新馬にしては体力がある」と、一定の評価を与えた。
一方で、「切れる脚がないのがどうかな…」と、課題も口にする。確かに調教ではしまいに重さがあり、伸びあぐねている印象を受けなくもない。それでもトレーナーは「
アマンテビアンコも同じように調教は動かない馬だからね」と、不安を一蹴。「(
アマンテビアンコの)デビュー戦がうちの
ハビレと一緒で、追い切りを見たときに『これは勝てそうだな』と思ったんだけど、レースではやられた。同じようにこの馬も実戦で動くタイプならいいね」と、前を向き直した。偉大な血脈に名を刻むべく、まずは初勝利を狙う。(角田 晨)
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ソダシの弟はダートで初陣>
ソダシの弟になる
エスタアは、父に
モーリスを迎えた黒鹿毛の牡馬。このきょうだいでは初のダートからとなる初陣を7日の中京4R(1800メートル)で迎える。「走りなどを見てもダートっぽいかな。
ソダシは別格だからね。長く息を使えそうなタイプです」と須貝調教師は特徴を説明する。
厩舎の看板馬だったアイドルの弟。じっくり丁寧に育ててきた。ゲート試験合格後の放牧から7月23日に戻り、実に1か月半にも及ぶ乗り込み。1週前には栗東・CWコースで7ハロン96秒4―12秒2をマークした。「まだまだお子様な感じもあるけど、しばらく乗っているから。ダートなら初戦から」とトレーナー。今週復帰する
ママコチャの弟でもある良血が砂上で高い能力を発揮する。
スポーツ報知