「アフター5スター賞・S3」(11日、大井)
名手を鞍上に
エンテレケイアが見事な逃走劇。重賞連勝を決めて「第58回
東京盃・Jpn2」(10月3日・大井)への優先出走権もゲットした。2着には3番人気の
マックスが入り、3着には10番人気の伏兵
ハセノエクスプレスが2番手から粘り込んだ。
荒れた前日の
ゴールドジュニア同様、この日も差し馬天国の傾向だったが、重賞V請負人に導かれた
エンテレケイアのスピードは衰えなかった。外から伸びてきた
マックスを振り切り、前走の
習志野きらっとスプリントに続く重賞連勝のVゴールへ飛び込んだ。
外から
ハセノエクスプレス、
カラフルキューブが行きかけたが、内枠を利して3角手前でハナを奪い切った。前走に続き2度目のコンビとなった吉原寛はゴール直後に左手で軽く
ガッツポーズ。「何とか3コーナーに入るまでにハナを主張したいと思っていたけど、二の脚で何とか。それ以降は自分のリズムで行けましたね」と笑顔がはじけた。自身はこの1カ月で重賞6勝。今年区切りの20勝目となり、キャリアハイまであと2勝。「最後はあまり余裕がなくて一杯一杯でしたが、しぶとく勝ち切ってくれた馬に感謝です」と顔をくしゃくしゃにした。
もともと走る素材は持っていたが、6歳になって1、2、3、1、2、1着とさらに充実。小久保師も「ビックリしています。6歳になってここまで強くなるとは…」と目を細めた。あくまでも目標は先。プラス8キロの馬体重が示すように今回は余裕残し。「このぐらいでも勝って欲しいと思ってました。
東京盃へ。次はもっと仕上げていきたい」と力強く前を向いた。
提供:デイリースポーツ