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神戸新聞杯・G2」(22日、中京)
2つ目のG2獲りへ、視界は良好だ。ダービー10着からの反撃を狙う
ジューンテイクは18日、栗東坂路で併せ馬。四肢をスムーズに連動させる身のこなしで、軽やかに坂を駆け上がった。
皐月賞以来となる
メイショウタバルは課題の折り合いに大きな進境を見せ、反撃ムード。ダービー15着の
ショウナンラプンタもひと夏を越して心身が成長。好気配が漂う。
反転攻勢の秋にする。メンバー唯一のG2勝ち馬
ジューンテイクが栗東坂路で最終リハを行った。今回は
京都新聞杯を制した時と同じ藤岡佑との再コンビ。鞍上を背に軽やかに四肢を弾ませ坂を駆け上がると、促されてからはもう一段
ギアアップ。ラスト1F11秒9と鋭く伸び、併せた
ホークフィールド(3歳1勝クラス)に首差先着した。
4F56秒9と全体時計は目立たぬが無用の心配。「既に負荷をかけてきましたし、しまいを伸ばすイメージ。予定通りです」と武英師が言うように厩舎は土曜追いが基本で、14日には栗東CWで6F79秒7の猛時計をたたき出している。あとは細部を整える程度で十分。「今朝もしっかり動けていましたからね」と満足そうにうなずいた。
春は
京都新聞杯で内から鮮やかな差し切りVを飾り、東上最終切符をつかんだ。本番のダービーでは中団からそつなく運んだように見えたが、4角過ぎからペースが上がらず馬群にのまれ10着と大敗。「1角から向正面で掛かってしまった。最後に伸びなかったのはそのあたりかなと。ただ勝ちに行ってポジションを取りにいった分なのでね」とトレーナーは前を向く。
仕切り直しの一戦に向け、陣営を心強くさせるのがひと夏を越しての成長だ。「馬体は20キロ増えましたが、背も高くなっているし明らかな成長分です」と指揮官が語れば、担当の吉田助手も「もともときゃしゃな馬でしたけど、トモも大きくなった。精神的な成長も感じる」と自信をのぞかせる。舞台は2戦2勝の中京と申し分ない。2つ目のG2タイトル奪取の先に、秋の飛躍が待っている。
提供:デイリースポーツ