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スプリンターズS・G1」(29日、中山)
ビクターザウィナーは25日、中山芝で馬なりの単走。モレイラの手綱はずっと抑えられたまま、馬場の六分どころをラスト1F11秒6で真っすぐ伸びてきた。「グッドな仕上がり。気力も充実しているし、手綱の感触もすごく良かったよ」。鞍上の言葉通り、“メイチ”に近い仕上がりだ。
もともと鉄砲駆けの利く馬でもある。2年前、昨年と香港のシーズン開幕にあたる9月の初戦はどちらも勝利。シャム師は「フレッシュな方がいい馬。過去2年とも、フレッシュな状態でしっかり走ってくれた。空輸直後は少し体重が減ったけれど昨日(24日)で492キロ。彼のベスト体重に近いところまで戻ってきている。(3着だった)
高松宮記念より良い状態だよ」と力強く語った。
香港での直近2走は大敗したが、「疲れも出ていたし斤量も背負った。地元だと斤量が重いが、ここなら定量戦だから」とトレーナー。今回はシャティンと同じ右回りで、「何がラッキーって、ジョー(モレイラ)が乗ってくれる」と声を弾ませる。態勢は整った。あとはマジックマンの手腕に日本制圧を託すだけだ。
提供:デイリースポーツ