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欧州血統で挑むも凱旋門賞12着 馬場適性が“日本馬らしく”なってしまったシンエンペラー

スポーツ報知
  • 2024年10月08日(火) 07時00分
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 第103回凱旋門賞・G1は6日、フランスのパリロンシャン競馬場で行われ、日本から参戦したシンエンペラーは12着。日本勢初制覇の期待が高かったが、悲願達成はならず。山下優記者はこの結果に、馬場適性が高いと見られていた同馬の変化を感じ取った。11度目の挑戦だった武豊騎手(55)=栗東・フリー=騎乗のアルリファーは11着。勝ったのは英国の4歳牝馬ブルーストッキングだった。

 22年のアルカナオーガストセールで、凱旋門賞を走るために矢作調教師が競り落としたシンエンペラーは20年の勝ち馬、ソットサスの全弟。今まで挑戦した日本馬と比べても、最もパリロンシャンの馬場に合う血統と思われた。

 前走の愛チャンピオンSは3着。当時先着したロスアンゼルスが本番で3着だったことを思えば、矢作調教師が「馬の状態はよかった。敗因をつかみ切れていないのが正直なところ」とがっくりと肩を落としたのもうなずける。勝ち馬が2番手から抜け出し、前が残る決着で、外を回らされる競馬で展開も厳しかった。鞍上の坂井騎手は「馬場も苦にしている感じではありませんでした」と話しているが、国内の牡馬クラシックを戦ってきたシンエンペラーの馬場適性が“日本馬らしく”なってしまったのかもしれないとも感じた。

 16年から始まった馬券の売り上げも過去3位の46億円超え。日本馬1頭の参戦では過去最高だったように、矢作調教師と坂井騎手、そして藤田晋オーナーならやってくれるのでは、という雰囲気があった。深夜の東京競馬場のパブリックビューイングには多くのファンが集まっていた。

 日本馬でのべ35頭目の挑戦も、難攻不落の壁に跳ね返された。中継を見ていて、落ち込むトレーナーの姿には心を打たれた。この敗戦もまた、このチームを強くさせるはずだ。心からこの挑戦に感謝したいと思う。(山下 優)

スポーツ報知

みんなのコメント 17件

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  • もんたろーさん

    よく挑戦してくれました。凱旋門賞はオルフェーヴルに勝っておいて欲しかったなぁ。

  • たのしいけいばさん

    タイトル興味持ってきたけど、
    根拠ゼロだね。

  • ナウモンさん

    凱旋門賞馬の血統でも日本で調教して、日本のレースで結果を出しているので、適性は日本の馬場ということですかね。

    ジャパンカップで外国馬が勝てなくなったのと反比例して、欧州最高峰の凱旋門賞制覇が遠のいて行く感じがしますね。

    日本馬のレベルは年々上がっていますが、同様に欧州馬場への適性は悪くなっている気がします。

    たエルコンドルパサーとオルフェーブルのレースの最後の直線の興奮は忘れられないので、引き続き挑戦はしてもらいですが、今の日本の馬場と欧州の馬場の最高峰のレースを制覇できる兼用の脚を作るのは難しい気がします。

  • バンバ・ラルさん

    弥生賞の時だったか、この馬自身はそんなに重馬場巧者じゃないってコメントをされてなかったっけ?愛チャンピオンSで3着したから期待値が上がってしまったんだろうけど当日は馬場があんなだったからキツかろうと思ってた。まぁ、シンエンペラーの兄貴が凱旋門賞を勝ったのは4歳時だし、来年はエルコンみたいに長期滞在してアッチの馬に変わる事ができればと期待してる。

  • ポプチョムさん

    単純にあのメンバー相手じゃ力不足だっただけでは?
    実績で言えば2歳G3勝っただけの馬だし

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