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藤田菜七子が引退届を提出 日本女性騎手の先駆者的存在として活躍

デイリースポーツ
  • 2024年10月11日(金) 07時21分
 藤田菜七子騎手(27)=美浦・根本=が引退届をJRAに出したことが分かった。11日朝、師匠の根本康広調教師が明かした。

 同騎手は23年4月頃まで複数回にわたり、調整ルーム居室内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み、通信していたことが判明。騎手として重大な非行があったものと認められるとして、裁定委員会の議定があるまで騎乗停止処分が発表されていた。

 同騎手は16年に根本康広厩舎からデビュー。同期には坂井瑠星荻野極らがいる。同年4月10日に福島9Rのサニーデイズで初勝利。19年フェブラリーSではコパノキッキングとのコンビでJRA女性騎手として初めてG1に騎乗した。同年カペラSでは同馬でJRA女性騎手として初の平地重賞制覇を果たした。抜群のスタートセンスを誇り、19年には新潟の年間リーディングも獲得するなど、日本女性騎手のシンボル的存在として活躍した。

 シャーガーCや中東遠征など、海外競馬にも積極的にチャレンジ。古川奈穂永島まなみ今村聖奈河原田菜々小林美駒大江原比呂ら女性騎手が数多く誕生するきっかけとなった。今年7月10日に、昨年秋から付き合っていたJRA職員の20代男性との結婚を発表。登録名は「藤田」のまま騎手生活を続ける意向を示していた。自身のインスタグラムでは、「今後も現役を続けますし、より一層競馬に精進してまいります」と、新たな決意を記していた。

 ◆藤田菜七子(ふじた・ななこ)1997年8月9日生まれ。茨城県守谷市出身。身長157・4センチ、体重45・6キロ。2016年3月5日に美浦・根本康広厩舎所属でJRA騎手デビュー。同年4月10日の福島9R(サニーデイズ)でJRA初勝利。19年のフェブラリーSでJRA所属の女性騎手として初めてG1に騎乗(コパノキッキングで5着)。同年のカペラSをコパノキッキングで制し、日本人女性騎手として史上初となるJRA重賞制覇を果たした。20年4月26日の福島1Rで女性騎手初のJRA通算100勝を達成。JRA通算166勝(10月10日現在)。今年7月にJRA職員の男性との結婚を発表した。

提供:デイリースポーツ

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