「
秋華賞・G1」(13日、京都)
雰囲気がいい。前哨戦のローズSを大逃げの形から3着に粘って自信を深めた
セキトバイーストがG1の舞台で再度、激走を狙う。11日は栗東の角馬場でじっくりと乗られると、坂路へ。秋になっての成長を示すかのように、ゆったり乗られて調教を消化した。
調整は順調に進んだ。四位師は「
テンションは上がっていないですし、カイバもしっかりと食べています。春は使い詰めだった分、お釣りのない状態でしたが、休ませた効果でメンタル面は良くなった」と説明する。
春は
桜花賞7着後に休養に入った。さまざまな選択肢を取ろうと思えば取れた。だが、スパッと切り替えて秋に。簡単なようで簡単ではない采配が実を結んだ。「精神面がピリピリしていないから今回もハードに追うことができましたよ。体(事前馬体重456キロ)も思い通り」と万全の仕上がりだ。
師は騎手時代の09年に
レッドディザイアで
秋華賞を制している。「京都の内回り2000メートルは騎手にとって考えることが多くなるコース。でも、先行力は武器になる」。着々と分析は進んでいる。
引いた枠は8枠15番。「大外かあ。しょうがないね。前走で距離が大丈夫なのは分かった。あとは思い切って乗ってもらうだけ」。強力な同型は手薄。G1でも完全燃焼の走りを目指すだけだ。
提供:デイリースポーツ