「メイ
ショウ軍団」が11年ぶりの
JRA平地GI制覇なるか。
神戸新聞杯を逃げ切った
メイショウタバル(牡3、栗東・
石橋守厩舎)が、
菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)で初の
ビッグタイトル獲得を狙う。
メイショウタバルは父
ゴールドシップ、
母メイショウツバクロ、母の
父フレンチデピュティの血統。母は石橋調教師が騎手時代に最後の勝利を挙げた馬。伯父の
メイショウカンパクは12年の
京都大賞典を制している。
ここまで7戦4勝。3走前の
毎日杯は道悪も味方につけて6馬身差の圧勝。一気にクラシックの有力候補に名乗りを上げた。しかし、
皐月賞は抑えが利かずにハイペースの大逃げとなって17着大敗。さらに
日本ダービーは左後挫跖で出走取消と、春は不完全燃焼に終わった。そんなうっ憤を少し晴らしたのが前走の
神戸新聞杯で、リズム良く逃げての押し切り。2つ目の重賞タイトルを獲得するとともに、
菊花賞に弾みを付けた。迎える大目標の今回は3000mへの距離延長が大きなポイントとなる。
オーナーにとっても力の入る一戦となる。松本好雄オーナーの所有馬が中心となる冠名「メイ
ショウ」の馬は、これまでに
JRAの平地GIを9勝。障害では
メイショウダッサイが21年に
中山グランドジャンプを、Jpn1では
メイショウハリオが昨年の
帝王賞を制しているが、
JRAの平地GIは13年
エリザベス女王杯の
メイショウマンボを最後に勝ち星から遠ざかっている。
そして
菊花賞には悔しい思い出がある。06年に二冠馬の
メイショウサムソンが参戦。単勝2.0倍の1番人気に支持されたものの、4着に敗れて三冠を逃したのだ。
メイショウタバルを管理するのは、
メイショウサムソンの主戦を務めた石橋調教師。松本オーナーと石橋調教師のタッグが、18年前の忘れ物をつかみ取ることを期待したい。