近年のGIは休み明けの馬が好走する傾向にある。では、
天皇賞(秋)はどうか。過去10年を参考に調べてみよう。
まずはかつての王道である
毎日王冠組と
京都大賞典組だ。前者は[1-1-4-34]の勝率3%、複勝率15%、後者は[1-0-0-11]の勝率8%、複勝率8%。ともに勝ち馬を出しているが、16年以降の近8回に限ると連対なし。よほどの実力馬でも、押さえまでの評価としたい。
では、少し間隔の空く
オールカマー組と
札幌記念組はどうか。前者は[1-0-0-17]の勝率6%、複勝率6%。唯一の勝ち馬は18年の
レイデオロ(2番人気)だから、馬券的な妙味はない。一方の後者は[1-2-1-17]の勝率5%、複勝率19%。一昨年は
パンサラッサ(7番人気)が2着、昨年は
プログノーシス(3番人気)が3着だから、近年も存在感がある。積極的に買い! とまでは言えないが、それなりの実力馬であれば、少なくとも押さえには加えておきたい。
では、最も狙えるのはどの組か。それは春〜夏のGIからの直行組。[6-7-4-24]の勝率15%、複勝率41%だから、GII組を圧倒している。7番人気2着、13番人気3着など人気薄の好走も目立ち、ひとまず押さえておくというスタンスでいいだろう。ただ、海外G1組に絞ると[0-0-0-5]で、全て人気以下の着順だった点に注意が必要だ。今年で言えば
リバティアイランドと
ダノンベルーガは過信禁物となる。
今年の登録17頭のうち、春〜夏の国内GIから直行で挑むのは
ジャスティンパレス、
ソールオリエンス、
タスティエーラ、
ドウデュース、
ベラジオオペラの5頭。この中から今年も勝ち馬誕生となるか。結果から目が離せない。