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【菊花賞】改修後の京都3000メートル以上で目が離せない生産牧場出身の1頭

スポーツ報知
  • 2024年10月18日(金) 11時50分
 菊花賞・G1(10月20日、京都競馬場・芝3000メートル)は、全馬が未知の距離がプラスに働く馬を狙いたいのは誰もが考えるところ。そこで京都競馬場改修後の23年4月以降、芝3000メートル以上の成績をひもといてみた。

 これまで行われたのは5レース。天皇賞・春が2回(23年、24年)と菊花賞万葉S古都Sが行われ、2勝2着1回の好成績を収めているのが三嶋牧場生産馬。ノーザンファームが最多の3勝で【3―1―0―17】だが【2―1―0―1】と勝率、連対率、3着内率のいずれも大きく上回る。23年古都Sメイショウブレゲが2着、24年万葉Sは同馬が2着(※コメントでご指摘の通り、メイショウブレゲ万葉Sで1着でした。お詫びして訂正いたします)。24年天皇賞・春テーオーロイヤル1着でメイショウブレゲは8着だった。

 メイショウブレゲは未勝利勝ちに13戦を要したが先日の京都大賞典で3着に入るなど着実に成長し、古馬の長距離重賞戦線の常連になりつつある。テーオーロイヤルは4歳時のダイヤモンドSで重賞初V。骨折による長期離脱を経て、1年1か月ぶりのステイヤーズSで2着に入ると、以後3連勝でG1ホースとなった。三嶋牧場生産馬は京都の長距離に強いだけでなく、成長力を併せ持つのは明らかだ。

 今年の菊花賞に、三嶋牧場の生産馬が出走する。メイショウタバルだ。昨年10月にデビューし、つばき賞毎日杯で能力の高さを見せつけ、クラシックに駒を進めたが、皐月賞17着、日本ダービーは出走取消と順調さを欠き、実力を発揮できなかった。だが、そもそも未勝利勝ちに3戦を要し、若駒Sも出走除外。春にG1タイトルを争うには、心身の成長が追い付いていなかったと考えられる。

 秋初戦は最高の結果を出した。ひと夏を越し、神戸新聞杯を快勝発進。菊花賞が現在と同じ施行時期となった2000年以降、前走が神戸新聞杯だった馬は【16―11―13―120】。1着馬に限れば【6―2―3―6】と勝率35・3%、連対率47・1%、3着内率は64・7%の好成績を誇る。三嶋牧場生産馬は19年の菊花賞メイショウテンゲンが出走して12着に終わっているが、同馬はセントライト記念11着からの参戦。今回は前哨戦で結果を出しており、三嶋牧場生産馬の「成長力&長距離適性」があれば、3000メートルへの距離延長もプラスでしかない。

 三嶋牧場は今年既に天皇賞・春(テーオーロイヤル)、24年スプリンターズS(ルガル)とG1を2勝。初のクラシック獲得への勢いは十分だ。メイショウタバルと同じ松本好雄オーナーのメイショウハリオで22年&23年の帝王賞連覇など交流G1を3勝しているのも心強い。さらにタバルを管理するのは、菊花賞を逃したメイショウサムソンの主戦を務めた石橋守調教師。18年越しのリベンジへ、舞台は整っている。(編集委員・小松 雄大)

スポーツ報知

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