G2「第27回富士S」が19日、東京競馬場で行われ、4番人気の
ジュンブロッサムが差し切り重賞初制覇を飾った。
マイルCS(11月17日、京都)の優先出走権を獲得。2着に1番人気の
ソウルラッシュ、3着に
ロジリオンが入った。
5歳の秋。菊の季節に、ようやくつぼみが花開いた。これまで
ジュンブロッサムは
JRA重賞で3着1回、4着3回。5回目の挑戦にして初V、
ワールドエース産駒初の重賞ウイナーとなった。
スムーズにスタートを切り、難なく中団をキープした。道中は内の
セリフォスをぴったりマークし、4角手前からペースアップ。上がり3F33秒1の剛脚で外から差し切ってみせた。戸崎は「ゲートが課題だなと思っていたけど、うまく出てくれたのでイメージ以上のプランで競馬を進められました。狙ったところよりもいい位置でスムーズでした」と勝ち馬を称賛。G1級の馬たちをねじ伏せたポテンシャルを改めて実感した。「前走もそうでしたけど、最後の脚はいいものを持っているので、そこは信じていました。道中もリズム良く、手応え良くいけました。(G1へ)楽しみだなと思います」と頼もしそうだった。
これには指揮官の友道師も即座に反応した。「マイルも、長い直線もいい。しまいの脚もしっかりしているので位置取りだけ気をつけようとジョッキーと話していました。(次走は)このまま、はい」と初G1となる
マイルCSへの挑戦を明かした。実りの秋。父も成し得なかった
ビッグタイトル獲得へ、大輪の花を咲かせる。
◆
ジュンブロッサム 父
ワールドエース 母エンプレスティアラ(母の
父クロフネ)19年4月15日生まれ 栗東・友道厩舎所属 馬主・河合純二氏 生産者・北海道安平町のノーザン
ファーム 戦績19戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億7803万8000円 馬名の由来は冠名+花。
スポニチ