オールカマーを制した
レーベンスティール(牡4、美浦・
田中博康厩舎)が、
天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)でGI初制覇を目指す。
レーベンスティールは父
リアルスティール、
母トウカイライフ、母の
父トウカイテイオーの血統。母の父は91年の牡馬二冠など、GIを4勝した歴史的名馬。半姉の
ルーチェデラヴィタは19年の
コスモス賞を制している。
ここまで10戦5勝。昨年の
セントライト記念で
皐月賞馬の
ソールオリエンスを1馬身3/4抑えて重賞初制覇。鞍上のモレイラ騎手が将来性を絶賛したことも相まって、注目度が上がった。その後、
香港ヴァーズはまさかの最下位8着、休み明けの
新潟大賞典でも11着に大敗したが、前々走の
エプソムCで2つ目のタイトルを獲得。秋初戦となった前走の
オールカマーも快勝し、秋のGI戦線の有力候補に浮上した。今回は一気に相手が強くなるが、近2戦に続いて
C.ルメール騎手を確保できたのは大きなプラス材料だ。
実は
レーベンスティールの血統表には、
天皇賞(秋)で悔しい思いをした名馬の名前が並んでいる。父は16年に2着、17年に4着。母の
父トウカイテイオーは92年に1番人気に推されたが7着。さらにその父の
シンボリルドルフは85年に単勝1.8倍の1番人気に支持されながら、
ギャロップダイナの大駆けに屈して2着に敗れている。
レーベンスティールは血のジンクスを克服できるか。並み居るラ
イバルを撃破して、悲願の
ビッグタイトル獲得となることを願いたい。