東京11Rの第13回アルテミスステークス(2歳GIII・牝馬・芝1600m)は3番人気
ブラウンラチェット(
C.ルメール騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分33秒8(良)。1馬身1/4差の2着に7番人気
ミストレス、さらにアタマ差の3着に2番人気
ショウナンザナドゥが入った。
ブラウンラチェットは美浦・
手塚貴久厩舎の2歳牝馬で、父
キズナ、
母フォエヴァーダーリング(母の
父Congrats)。通算成績は2戦2勝。
レース後のコメント
1着
ブラウンラチェット(
C.ルメール騎手)
「すごくいい子です。デビュー戦の時も乗りやすく良い脚を使ってくれました。今回も競馬2戦目でしたが、ずっと落ち着いていて2番手から完璧なレースが出来ました。道中では息が入り、ずっと自分のリズムで走りました。最後は逃げた
ミストレスの後ろから出す時、凄くいい反応をしてくれました。まだまだ若い馬です。競馬2戦目で、まだ伸びしろはあります。絶対
トップレベルに行けます。楽しみです」
(
手塚貴久調教師)
「1800mから1600mに替わってペースがどのように影響するかなと思っていましたが、冷静に走れていました。精神的に大人になったようなレースでした。体は完成されていませんが、精神面は完成されたかなと思います。たくさん馬を預かっていますが、なかなか牝馬でここまで性格がレースに向いているような馬はいないと思います。その辺りは、すごく今後アドバンテージになると思います。ただ、3戦目以降、性格の面で悪い方向に行かないように今のままを保てるようにと思っています。体重も少しずつ増えたらさらに良いと思います」
2着
ミストレス(
坂井瑠星騎手)
「惜しかったです。自分のペースで運べましたし、最後も止まっていませんでした。しかし、勝ち馬の決め手が一枚上でした」
3着
ショウナンザナドゥ(
池添謙一騎手)
「体は増えていたのですが、プラス2kgまでに減ってしまいました。ただ、東京の輸送を経験出来たことは、この馬にとっては良かったと思います。返し馬は、すごく良いフットワークなので、本当に良い馬だなと感じますが、ゲート裏でだいぶ
テンションが上がってしまったところはありました。そのなかでも、レース自体は落ち着いて、折り合いもついて走れていました。
Bコース替わりと、このペースで内枠有利の展開になってしまったなかで、外からしっかり伸びてくれました。内容的には悲観する内容ではありませんし、力的には十分上でやれるものを持っています。賞金を加算出来なかったのが残念なところではあるのですが、良い経験を出来たのは良かったと思います。もう少し落ち着いてレースに行ければ良いなと思います。これ以上はならないで欲しいなというところはありますが、十分力を見せてくれました。まだまだこれからの馬だと思います」
4着
シホリーン(
菅原明良騎手)
「良い位置を取れて、折り合いもついて、上手く走っていました。しかし、直線では行くところがありませんでした。結果的にもう一列後ろぐらいだったら捌きやすかったかもしれません」
5着
マイエレメント(
横山武史騎手)
「口向きはまだ難しいところがありますが、新馬戦の時よりも良かったです。新馬の時もそうでしたが、ゲートがより一層難しくなっていて、良いスタートが切れませんでした。最後は差を詰めていただけに残念な競馬でした」
6着
カムニャック(
川田将雅騎手)
「一週前追い切りで動き切れていませんでしたし、この馬本来の走りではありませんでした。改めてです」
7着
マピュース(
田辺裕信騎手)
「レースが上手ですが、スローのヨーイドンの競馬になってしまい、重賞でトップスピードの差を感じました。新馬戦より時計は速かったですし、悲観する内容ではないと思います」
8着
クレオズニードル(
津村明秀騎手)
「リズム良く競馬ができましたが、スローペースの上がり勝負で、他の馬も止まらない感じでした。新馬戦でもそうでしたが、追い出してから右に逃げるところがあるのがもったいなかったです。まだまだ良くなると思いますし、距離ももつと思います」
9着
ミリオンローズ(
戸崎圭太騎手)
「思ったより落ち着いていました。レースは一生懸命に真面目に走っていました。引っかかっていたと言えば、そうかもしれませんが、自分のなかでは我慢できていたと思います。しかし、伸びがイマイチだったところを見ると、まだ線が細いですし、体がふっくらして、さらに成長しても良いかなと思います」
10着
ザラタン(
北村宏司騎手)
「ゲートの駐立で後ろに寄りかかってしまい、あのスタートになってしまいました。あの展開であの出遅れでしたが、ずいぶん脚を使っています。自己条件からまたいろいろと修正していければ良いですね」
11着
キョウエイボニータ(
松岡正海騎手)
「センスは良いですが、馬が硬かったです。そのぶんス
トライドが伸びていきませんでした」
ラジオNIKKEI