「みやこS・G3」(11月3日、京都)
体質の弱さを抱えながらも、デビューからの全9戦で馬券圏外に崩れたのはG1の
フェブラリーS(14着)だけ。相当なポテンシャルを秘める
オメガギネスが、主役を務める。
前走の
シリウスSは好発を決めて2番手に取りつき、抜群の手応えで直線へ。いったんは後続を突き放すも、最後の最後に力尽きた。大和田師は「結果的に斤量59キロを背負っていた分と、距離が100メートル長かった」と敗因を分析。それでも1番人気に恥じぬ競馬を披露し、確かな地力強化をうかがわせた。「こなしてくれたら今後の選択肢が増えましたが、正攻法の競馬をしての2着。勝ち馬も強かった」と惜敗にも悔いなしだ。
これまでは適度に間隔をあけざるを得なかったが、今回は中4週のローテ。1週前は美浦Wで
オメガキャプテン(4歳3勝クラス)と併せて半馬身先着を果たした。6F85秒5-37秒8-11秒5に、トレーナーは「だいぶ体がしっかりとしてきた。前走後に放牧へ出しましたが、今回はガタッとこなかった。帰厩後も心配なく、追い切りをこなせています」と順調な仕上がりに目を細める。
チャンピオンズCへと続く砂の王道。この一戦をクリアすれば大舞台が視野に入るが、指揮官は「今は目の前のレースしか見ていません」と冷静沈着だ。一歩ずつ着実に“頂き”へと歩を進める。
〈1週前診断〉杉原(レースは藤岡佑)を背に美浦Wで5F67秒6-37秒8-11秒5(馬なり)。楽な手応えのまま先行馬をとらえると、持ったまま力強い伸び脚。活気にあふれ、好調をキープしている。
提供:デイリースポーツ