18年の
エリザベス女王杯は
リスグラシューがGI初制覇を果たしたが、その裏で珍事も起きていた。驚くべきことに1Rから11Rまで、全て外国人騎手が勝利していたのだ。12Rを
藤岡佑介騎手が勝利して珍記録達成とはならなかったが、そんな印象的な1日を振り返りたい。
この日の京都には
M.デムーロ騎手、
ルメール騎手の
JRA所属ジョッキーに加え、短期免許を取得しているC.デムーロ騎手、モレイラ騎手も参戦していた。この4人が午前中から存在感を放つ。1RをC.デムーロ騎手が勝利すると、2Rはモレイラ騎手のみの騎乗だったが、単勝1.1倍の
ストロングラインで楽勝。すると3R以降もC.デムーロ騎手→
ルメール騎手→モレイラ騎手→
ルメール騎手→モレイラ騎手→
ルメール騎手→モレイラ騎手→C.デムーロ騎手と、外国人騎手が勝利を重ねた。
そして迎えたメインの
エリザベス女王杯。
M.デムーロ騎手は1番人気の
モズカッチャン、
ルメール騎手は2番人気の
ノームコア、モレイラ騎手は3番人気の
リスグラシュー、C.デムーロ騎手は5番人気の
カンタービレで挑んだ。レースは中団待機の
リスグラシューが鮮やかに差し切り。モレイラ騎手は
JRA重賞初制覇をGIで果たし、外国人騎手が11連勝となったのだった。
続く最終レースのドン
カスターCには
ルメール騎手が1番人気、C.デムーロ騎手が2番人気、モレイラ騎手が4番人気でエントリー。外国人騎手の全レース制覇は濃厚と思われたが、3番人気のサヴィを駆った
藤岡佑介騎手が、外国人騎手を2〜4着に抑えて勝利。日本人ジョッキーの意地を示したのだった。