米国競馬の祭典「ブ
リーダーズカップ(BC)」が2日(日本時間3日)、
カリフォルニア州サンディエゴ近郊の
デルマー競馬場で行われ、
BCクラシックで日本調教馬の初制覇に挑んだ
フォーエバーヤング(牡3=矢作)は直線追い上げるも3着に敗れた。同じく日本から参戦した
ウシュバテソーロ(牡7=高木)は10着、
デルマソトガケ(牡4=音無)は13着。米国の
シエラレオーネが優勝した。今年のBC開催2日間で日本馬は歴代最多の18頭が計10レースに参戦、
BCターフに出走した
ローシャムパーク(牡5=田中博)の2着が最高着順だった。
世界一に向かって必死に追い上げた。
フォーエバーヤングは坂井の鼓舞に応えて直線、外からもうひと伸び。3着まで浮上したものの、上位2頭には及ばなかった。勝ち馬
シエラレオーネ、2着
フィアースネスは5月の
ケンタッキーダービーでも対戦した同じ3歳世代。坂井は「上位2頭が強かったです」と称えつつ「勝てなかったことは非常に残念ですが、ベストは出してくれたのではないかなと思います」と前を向いた。
1番枠から積極的に仕掛けて好位へ。坂井が「嫌な枠順だなと思いましたが、逆にそれを生かすように」と切り替えて臨んだ。キックバッグを避けながらロスなく運ぶことを意識。道中で先頭に立った
フィアースネスのペースアップに食らいつき、後方追走から捲って先団に進出した
シエラレオーネを追ってギアを切り替えた。
ケンタッキーダービーと同じ着順でも、持てる力を出し切っての敗戦。矢作師は「ペースは少し速かったですけど、それは結果論で、現実に(先行した)
フィアースネスをかわせなかった」と受け入れた。
2勝した21年のBC開催に続く偉業に挑んだ指揮官。「何とか世界一の馬にと思っていました。今回はかなわなかったですが、晩成だった
リアルスティールの産駒ですし、古馬になってもっと強くなって、この世代のトップに立ちたいなという思いは変わっていません」とリベンジを誓った。
藤田晋オーナーも自身のX(旧ツイッター)で「来年また挑戦します!」とポスト。矢作厩舎で管理した父
リアルスティールはクラシック3冠こそ惜敗続きで無冠に終わったが、4歳春の16年
ドバイターフで待望のG1初制覇。今後も大きな壁となるであろう、同世代のラ
イバルに追い付け追い越せ――。来年もブ
リーダーズCの開催地として決まっている
デルマーに、さらに強くなって帰ってくる。
スポニチ