欧州マイル路線で8戦連続連対中のチャリン(
Charyn、牡4、英・R.ヴェリアン厩舎)が
マイルチャンピオンシップ(3歳上・GI・芝1600m)に参戦する。連覇を狙う
ナミュールや昨年の
エリザベス女王杯を制した
ブレイディヴェーグなど強力メンバーが揃ったが、史上初の外国馬Vなるか。
チャリンは父
Dark Angel、
母Futoon、母の父
Kodiacの血統。ここまで18戦7勝。3歳時は善戦止まりだったが、4歳を迎えて本格化した。4走前のクイーンアンS(英G1)でG1初制覇を果たすと、続く
ジャックルマロワ賞(仏G1)も3馬身差で圧勝。前々走のムーランドロンシャン賞(仏G1)では2着に敗れたが、前走のクイーンエリザベスII世S(英G1)で3つ目のG1タイトルを獲得した。
同レースでは
ドバイターフ(首G1)で
ナミュールらを破った
ファクトゥールシュヴァル(
Facteur Cheval)に2馬身差を付ける完勝。今では誰もが認める欧州最強マイラーの座に君臨しているが、来年から種牡馬となるため、今回がラストランの予定となっている。
マイルCSに外国馬が出走するのは、11年の
サプレザ以来、13年ぶりで延べ12頭目となる。過去最高着順は09年、11年の同馬による3着。チャリンはレース史上初の外国馬Vを手土産にスタッドインとなるか。これまで
マイルCSに挑戦した外国馬の中でも、勢いが段違いの一頭。夫人が日本人のヴェリアン調教師にとっても、非常に力の入る一戦となりそうだ。