「マイルCS・G1」(17日、京都)
現役欧州最強マイラーの来日で注目される秋のマイル頂上決戦。今年のマイルG1・3勝の英国馬チャリン(牡4歳)が外国馬として13年ぶりにマイルCSに参戦。この欧州の強豪を迎え撃つのがG1牝馬2頭だ。史上7頭目の連覇を狙う昨年度覇者の
ナミュール(牝5歳、栗東・高野)と、マイル初挑戦となる昨年の
エリザベス女王杯覇者
ブレイディヴェーグ(牝4歳、美浦・宮田)が日本の牝馬の強さを見せつける。
連覇を果たして再びマイル界の頂点に返り咲く。昨年のマイルCSで待望のG1初制覇を飾った
ナミュールだが、その後は4戦未勝利。とはいえ、
ドバイターフと
安田記念では2着惜敗と能力的な衰えはなく、1年前と同じ舞台で復活Vをもくろむ。
「ヴィクトリアM(8着)の敗因はよく分からないのですが、
安田記念でいい脚を使ってくれましたし、まだまだいけますね。状態はずっと高いレベルで安定しています。去年といい意味で変わりありませんよ」と小川陽助手は好調維持をアピールする。
昨年は
富士Sを勝って挑んだが、今年は
安田記念からの直行ローテを選択。5カ月半ぶりとなるが、「ポン駆けしますし、そこはあまり気にしていない。追い切っていけば、勝手に良くなってくれる馬ですから」と不安はない。
C・デムーロとのコンビも心強い。過去2度騎乗しており、21年
阪神JF4着、今年の
ドバイターフ2着と勝ててはいないが、馬の能力は把握済み。「ドバイでは
阪神JFの時と比べて、すごくフィジカルもメンタルも成長していると感じました。いいエンジンがあり、追いだしてから、いい加速をしてくれる。京都のマイルという条件は合っていますから」と、鞍上は自信ありげに意気込みを口にした。
偶然にも10日の
エリザベス女王杯を制した
スタニングローズとは同騎手&同厩舎の組み合わせ。勢いに乗って淀で2週連続G1制覇を決めてみせる。
提供:デイリースポーツ