「チャンピオンズC・G1」(12月1日、中京)
白い砂を蹴散らし、馬場の真ん中を迫力満点に真一文字。南関東の雄
ミックファイアが万全の態勢を整えた。
矢野貴(レースはルメール)を背に26日、
大井競馬場の本馬場へ飛び出すと、2周目のゴール過ぎから早々に発進。直線は軽く仕掛けただけ。ダイナ
ミックなフォームで元気いっぱいに駆け抜けた。
5F65秒4-38秒2-12秒8のタイムに、鞍上は「要所要所で乗せてもらっているけど、その中では一番。いい動きでしたよ」ときっぱり。これには渡辺和師も「お世辞の言えるヤツじゃないから、よほどいいんでしょうね」と満面の笑みだ。
春の時点から目標としてきた一戦。今年の
フェブラリーS(7着)に続くJRA挑戦だが、当時はツメの不安から1週前に馬場入りを3日ほど休んだ。「それで0秒8差。ちゃんとしていたら…。それを思えば、今回は順調そのもの」と声を弾ませる。
昨年、無敗で南関東3冠馬となり歴史に名を刻んだ。近走ではJRA勢に苦戦しているが、「課題だった輸送も前走で克服してくれたし、一戦ごとに肉体的にも精神的にも成長しています。
ルメール騎手でこれまでとはまた違った面が見られるかも。ワクワクしていますよ」と指揮官。その瞬間が待ち遠しい。
提供:デイリースポーツ