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【チャンピオンズC】JBCクラシックで初めてG1級レースを制してから中3週 疲労どころか、さらに上昇してきた5歳馬が雰囲気抜群

スポーツ報知
  • 2024年11月28日(木) 06時30分
◆第25回チャンピオンズC追い切り(11月27日・美浦トレセン)

 第25回チャンピオンズC・G1(12月1日、中京)の追い切りが27日、東西トレセンで行われた。美浦・坂路で充実をアピールした昨年の2着馬ウィルソンテソーロを松末守司記者が「見た」。

 JBCクラシックで初めてG1級レースを制してから中3週。佐賀との片道約20時間に及ぶ輸送も含め、ウィルソンテソーロに疲れは残っていないのか? この中間はそこに注視してきたが、むしろ迫力を増した頼もしい姿がそこにあった。

 追い切りは美浦・坂路で単走。前日の雨で馬場は水分を含んでいたが、バランスのいい走りでスムーズに加速すると、力強く伸びて54秒8―12秒4を馬なりのままマーク。引き揚げてきた際も堂々と歩き、雰囲気は抜群だった。ラスト1ハロン12秒4は昨年の当レースの最終追い切りと同じ。“静”の動きでも、万全を伝えるには十分だった。

 小手川調教師は「1週前は本当に素晴らしい動きで、これならJBCの疲れは抜けたな、と」と話したが、24日にも坂路で52秒8―12秒6のハードトレ。疲労を心配するどころか、さらに上昇しているように思える。

 さらに驚かされたのは馬体の充実。以前はどちらかというと芝馬のようなシルエットだったが、後肢に力強さが加わり、すごみが増している。5歳になってドバイ、韓国と2度の海外遠征を経験したことで精神的にも成長。前走の4馬身差の圧勝劇が示す通り、完成期に入った印象だ。

 「経験値が上がって精神面の成長が一番だと思います。ダートのオープン馬らしい重厚な筋肉がついて素晴らしい体になった」と小手川師。

 王者レモンポップは今回で引退する。「胸を借りるつもり」とあくまで挑戦者の立場を強調したが、昨年のリベンジを果たして世代交代を告げるシーンがあっても不思議はない。(松末 守司)

スポーツ報知

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