ここも通過点にしたい。名牝
シーザリオの孫となる
ヴィンセンシオ(牡2、美浦・
森一誠厩舎)が、土曜中山9Rの
葉牡丹賞(2歳・1勝クラス・芝2000m)でデビュー2連勝を狙う。
ヴィンセンシオは父
リアルスティール、
母シーリア、母の
父キングカメハメハの血統。母は2勝止まりだったが、祖母の
シーザリオは05年に
オークスとアメリカン
オークスを制した名牝。母のきょうだいは超優秀で、
エピファネイアは13年の
菊花賞と14年の
ジャパンC、
リオンディーズは15年の
朝日杯FS、
サートゥルナーリアは18年の
ホープフルSと19年の
皐月賞を制している。この3頭は種牡馬としても活躍中だ。
8月新潟の新馬(芝2000m内回り)は番手で終始促しながらの追走。直線で一旦は2着馬に前に出られたものの、差し返して勝利をつかみ取った。まだまだ完成度は低いものの、かなりの勝負根性を秘めていることは間違いない。3カ月の休み明けとなる今回は成長を問われる一戦。また同レースは、過去の勝ち馬に
天皇賞(秋)覇者
トーセンジョーダン、ダービー馬
レイデオロなどが名を連ねており"出世レース"と言えよう。結果はもちろん、どんな走りを見せてくれるかにも注目したい。