園田競馬の「第67回
園田金盃」(1870メートル)が行われ、
鴨宮祥行(31)騎乗の2番人気
マルカイグアス(牡3=橋本明)が勝ち、重賞4勝目を飾った。
2着
インベルシオンとの差は半馬身。しかし、
マルカイグアスの強さが際立った一戦だった。スタートしてサッと4番手へ。向正面半ばから一気にペースが上がった。3角手前で
インベルシオンが先頭へ。その外につける
マルカイグアス。残り150メートルで先頭に立つと、食い下がる
インベルシオンをねじ伏せた。
鴨宮は興奮気味に語った。「凄い馬です。世代最強馬が現役最強馬になった瞬間。ここにいることができて非常にうれしいです」。兵庫優駿の勝ち馬。3歳世代の代表が、初めて古馬とぶつかった一戦でも力を示した。
マルカイグアスが兵庫の顔となった瞬間だった。
橋本明師は「古馬一線級との対決で相手も強かったが、うちの馬も強かったです。成長する時期で難しい調整にはなりましたがプラス6キロなら大丈夫と思いました」と愛馬の能力に感心しきりだ。
兵庫の中距離王者の座を手に入れた。今後は「
佐賀記念(25年2月6日、佐賀2000メートル)を目指しますが、間にもう一度使うか考えていきます」と指揮官。
鴨宮は「来年が非常に楽しみです。その背中にふさわしいジョッキーになって
オーストラリアから帰ってこられるように」と力を込めた。鴨宮は来年1月から異国の地で武者修行の予定。人馬ともに、さらなる成長を期待できそうだ。
スポニチ