「朝日杯ＦＳ・Ｇ１」（１５日、京都）

　今年は淀で行われる２歳のマイル王決定戦。無敗の重賞馬３頭が集結する。中でも注目はサウジアラビアＲＣを制したアルテヴェローチェだ。デビュー前から抜群の動きを披露し、実戦でも高いパフォーマンスを発揮。特に、大外からライバルを蹴散らした前走が圧巻だった。タレントぞろいの厩舎を束ねる須貝師をして「この馬が（この秋）一番自信ある」と言わしめるモーリス産駒が、無傷の３連勝でＧ１制覇といくか。

　新潟２歳Ｓを制して以来となるトータルクラリティも主力を担う。主戦の北村友は「簡単な馬ではない」と話すが、ここ２戦の走りを見れば脚力には間違いないモノがある。一方、京王杯２歳Ｓを制したパンジャタワーは、橋口師が「現時点で課題がない」と評するほど完成度が高い。こちらも有力候補だ。

　他では、クローバー賞を２歳レコードで制した２戦２勝のニタモノドウシが、名手ムーアを背に参戦。未勝利戦-黄菊賞を連勝中のミュージアムマイルも決め手は強烈。前走の京王杯２歳Ｓで８着に敗れたエイシンワンドも、小倉２歳Ｓを勝った実績から侮れない。

提供：デイリースポーツ