大阪杯覇者の
ベラジオオペラ(牡4、栗東・
上村洋行厩舎)が、
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)でGI・2勝目を狙う。
ベラジオオペラは父
ロードカナロア、
母エアルーティーン、母の父
ハービンジャーの血統。母は1勝馬だが、祖母の
エアマグダラは
JRAで4勝。さらに曾祖母の
エアデジャヴーは98年の
クイーンSの覇者で、牝馬3冠でも
桜花賞が3着、
オークスが2着、
秋華賞が3着と健闘した。そして、その半弟の
エアシャカールは00年の
皐月賞と
菊花賞を制している。
ここまで10戦5勝。3歳時に
スプリングSで重賞初制覇。
皐月賞は10着、
日本ダービーは4着に終わったが、チャレンジCで2つ目のタイトルを獲得した。そして今年は
京都記念(2着)を
ステップに
大阪杯へ。番手から直線に向いて先頭に立つと、食い下がる
ローシャムパークをクビ差抑えてGI初制覇を果たした。続く
宝塚記念は楽な展開ではなかったが、0秒4差の3着に健闘。前走の
天皇賞(秋)でも万全の仕上がりではない中、好位から0秒4差の6着に食い下がっている。その後は体調を整えるために
ジャパンCを見送ったとあり、ここが勝負がかりの一戦。器用さが生きる小回りの中山替わりはプラスだけに、期待が高まる。
ロードカナロア産駒はこれまで4頭が
有馬記念に参戦。19年には
アーモンドアイと
サートゥルナーリアの代表産駒2頭が参戦したものの、それぞれ2着、9着に敗退。また、21年には
パンサラッサが13着に沈んでいる。名種牡馬の地位を確固たるものとしている父に、
ベラジオオペラが新たな勲章を届けることができるか。師走の中山で勝利のハーモニーを奏でることを期待したい。