新潟2歳Sを制した
トータルクラリティ(牡2、栗東・
池添学厩舎)が、朝日杯フューチュリティ(2歳牡牝・GI・芝1600m)で無敗戴冠を狙う。
トータルクラリティは
父バゴ、
母ビットレート、母の
父スペシャルウィークの血統。父は04年の
凱旋門賞馬。父として
クロノジェネシスと
ビッグウィークのGI馬2頭を筆頭に、
ステラヴェローチェや
オウケンサクラなどの活躍馬を送り出したが、今年限りで種牡馬を引退した。一方、母は
JRAで2勝。祖母の
スルーレートは05年に
フラワーCで2着、
クイーン賞で3着の芝ダート二刀流だった。また、近親には19年の
紫苑S覇者の
パッシングスルー、昨年の
中山牝馬Sを制し、
宝塚記念で2着だった
スルーセブンシーズなどがいる。
ここまで2戦2勝。6月京都の新馬(芝1600m内回り)は好位から鋭く脚を使っての完勝。続く前走の
新潟2歳Sは先団追走から残り300mで先頭へ。一旦は2着馬に前に出られながら、差し返して重賞初制覇を果たした。決して派手に勝つタイプではないが、2歳馬離れした勝負根性は大きな武器といえる。
ここで無敗戴冠となれば、一気に来春のクラシックの主役候補となる。父の最後の大物となれるか、その走りに要注目したい。