ルーキー一番乗りでのG1挑戦となる吉村は勝てば、
武豊(88年
菊花賞=19歳7カ月23日)の記録を更新し、
グレード制導入以降最年少での
JRA・G1勝利となる。レース当日が18歳11カ月12日の若武者は「奥村(豊)先生がチャンスを下さった。G1はお客さまの注目度も高いと感じるけど、平常心で臨みたい。馬にまたがってしまえば、いつも通りいけるのかなと思っている」と頼もしい。
パートナーの
ランスオブカオスは今月1日に新馬戦を走ったばかり。こちらもデビュー15日目でのG1制覇となれば、
スティンガー(98年阪神3歳牝馬S)と
リオンディーズ(15年
朝日杯FS)の29日を抜いて、
グレード制導入以降の最速記録だ。鞍上は「デビュー前から調教でいい動きをしていて能力が高いと感じていた。
パワーがあるので(荒れた)馬場も気にしない。中1週でもダメージはなさそう」と前向きに語った。人馬とも記録ずくめのビッグチャレンジだ。
◇吉村 誠之助(よしむら・せいのすけ)2006年(平18)1月4日生まれ、兵庫県出身の18歳。兵庫のトップジョッキーである父・智洋に憧れ、騎手を志す。栗東・清水久厩舎所属で今年3月2日にデビューし、同24日の阪神11R
ボルザコフスキーで初勝利。
JRA通算527戦31勝。目標とする騎手は松山。1メートル63、48キロ。血液型O。
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