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有馬記念・G1」(22日、中山)
気温わずか2度。澄んだ空気が流れる15日の午前4時に、栗東CWへ姿を現したのは
ジャスティンパレスだ。伸び伸びとしたしなやかなフォームでリズム良く脚を伸ばし、6F89秒3-41秒3-13秒2を計時。青鹿毛の馬体がライトに照らされ輝いていた。
近走は坂路中心の調教に加え、1週前にコースで調整を行うのがお決まりのパターン。調教パートナーを務める花田助手は「力むことなく、気持ち良く走れていたと思います。自分のルーティンのなかで競馬モードに上げていってくれている」と手応えあり。見守った杉山晴師も「折り合いはついていたし、秋3戦目ですが、馬体の張りは今が一番かもしれない」と、大一番へ向けて
ピークを迎えているようだ。
グランプリには3年連続での参戦。G1タイトルも手に入れ、充実一途で挑んだ昨年は、スタートで後手に回り最後方からの競馬に。上がり2位の脚で必死に猛追するも、ラ
イバルに先着を許して4着に終わった。今季はドバイ遠征も含め、G1で4、10、4、5着と勝ち星から遠ざかっているものの、決して実力で見劣っているわけではない。
いざ反撃の時-。「5歳の秋になって、連戦に耐えられる体力がようやくついてきました。体重も増えています。
ジャパンCくらいゲートを出てくれれば」と拳を握るトレーナー。今度こそ先頭でゴールを駆け抜けてみせる。
提供:デイリースポーツ