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【有馬記念】ドウデュース担当獣医師が衝撃告白「天皇賞・秋は帰宅部みたいな体」現在は「見事で、言うことがない」仕上がり

スポーツ報知
  • 2024年12月19日(木) 06時15分
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◆第69回有馬記念・G1(12月22日、中山競馬場・芝2500メートル)

 知識と経験、聴診器と手のひら。たったこれだけで、田中智治獣医師は、ドウデュースの状態や体のバランスを見極めてきた。体の数値と、競走馬としての成績は比例しない。「競馬は馬の能力8割、騎手の役割2割と思っていました。30年近く仕事をして、人の能力が5割と思うようになりました」と明かす。人とは、調教をつける助手のこと。「厩舎の特徴も、個々のライダーの特徴も馬に出る」と持論を述べる。

 ドウデュースの馬体は一朝一夕で完成したのではなく、担当の前川助手が日々磨き上げたもの。「前川くんは当たり優しく乗るライダーのはずなのに、彼が乗る馬はちゃんと前から後ろに一つ軸が現れるんです。なぜかお尻までスケベな感じが出るんです(笑)」とユーモアを込めて称賛した。背中の軸がぶれると、必然的にそこからつながる脚先も不安定になる。体幹が強いと、脚元の故障も少なくなるのだ。

 「天皇賞・秋のときは、不安な馬体で送り出したんです。帰宅部みたいな体でした」と衝撃の告白。しかし結果は、上がり3ハロン32秒5と驚異的な末脚を見せての完勝だった。その理由を「前川くんと(武)豊さんのタッチは合うんだろうな」と分析。無駄にエネルギーを消耗させない名手の技術が、前川助手と似ているという。

 田中獣医師は連闘推奨派。競馬場で走った後の方が、癖や特徴がはっきりと筋肉に現れ、“競馬仕様”の馬体を維持できるとの見解だ。「天皇賞・秋の後に馬体を触って、『このまますぐ乗って』と思ったんです」。通常ならレース後の数日は引き運動のみ。ドウデュースが3日後から乗り出したのは、この後押しもあった。

 有馬記念を控えたドウデュースは「見事で、言うことがない。本当に仕上がっています」。2走前の帰宅部モードとはうって変わった。「あとはファンの前で、あのキラキラした舞台で一生懸命走ってほしいです」。ドクターも、熱い声援を送っている。(水納 愛美)

スポーツ報知

みんなのコメント 17件

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  • ニックネームさん

    ドウデュースが勝つと思ってる人にとってはこれ以上無いくらいありがたいお言葉かな(´・ω・`)

  • くまじんさん

    やっぱり武豊騎手と本当に合うってことなんやね
    助手さんと合うってのも重要なんだなぁ

  • snus-mumrikさん

    走る走らないの馬体は素人じゃよくわからんが
    この秋は毛ヅヤ本当ピカピカで体調は良さそうだなって素人でも感じる
    勝ち負けは相手あっての事なので時の運もあるが
    自分の走りをして無事に終わってくれたら

  • ココロノハネさん

    いい写真。ドウデュースがんばれ!

  • kohak3さん

    朝日の写真

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