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【有馬記念特集・思い出の有馬有終V】19年リスグラシュー GP連勝飾った驚異の成長力

デイリースポーツ
  • 2024年12月22日(日) 06時00分
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 「有馬記念・G1」(22日、中山)

 過去にラストランで暮れのグランプリを制し、競走馬生活を終えた名馬を紹介する。今回は19年リスグラシューを振り返る。

  ◇  ◇

 リスグラシューは歳を重ねさらに色濃く輝いた、まさに“名牝”だった。思えばデビュー当初から素質の片りんを見せていた。2戦目の阪神での未勝利戦を2歳レコードで圧勝すると、アルテミスSで重賞初制覇。続く阪神JFでは2着とG1タイトル奪取は時間の問題のように思えた。しかし、翌年の牝馬3冠戦では2、5、2着とあと一歩のところで戴冠ならず。同年のエリザベス女王杯も8着に敗れた。

 そんな彼女が一変したのは4歳秋。3歳時は430キロ台で走っていた小柄な牝馬だったのが、460キロ台まで体を増やし、18年エリザベス女王杯で悲願のG1初制覇を果たした。5歳時には宝塚記念を制し、さらにはコックスプレートで海外G1タイトルも手中に収めた。

 5歳にして絶頂。矢作師は有馬記念がラストランになることを11月16日に電撃発表する。G1・5勝(G1)を誇り、絶対的女王の地位を確立していたアーモンドアイとの初対決がラストランで実現した。

 単勝1・5倍で1番人気のアーモンドアイに対し、リスグラシューは単勝6・7倍の2番人気。道中はアエロリットがかなりのペースで逃げるなか、後方でじっくり運んだ。4角まで追いだしを我慢すると、直線で一気に加速。ただ一頭、脚勢が違った。

 レーンによって引き出された豪脚はもう止まらない。ライバルたちを5馬身ぶっちぎる圧勝劇。矢作師は「史上まれに見る名牝」と最上の言葉で敬意を表した。史上初となる牝馬による同一年のグランプリW制覇。年度代表馬受賞の決定打にもなった圧巻の有終Vだった。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント 3件

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  • マジカルチャンスさん

    あれはジャスタウェイと同じで晩成型のハーツの血が覚醒したからで豊ジョッキーが乗っていた時は覚醒前だからねジャスタウェイも善戦マンから秋の覚醒で一躍トップホースに登り詰めたから。

  • のぼるさん

    レジェンドから乗り替わった途端ですね

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