ハンデ戦には珍しく、
中山金杯は荒れないレースだ。3連単が発売開始された05年以降、7桁の配当は一度も出ていない。そこでこれまでの高配当ベスト3を振り返りたい。
第3位は09年だ。勝ったのは4番人気の
アドマイヤフジ。番手から押し切って、96〜97年の
ベストタイアップ以来、2頭目となる連覇を達成。さらには94年の
ヒダカハヤト以来、15年ぶり2頭目となる7歳馬の戴冠を果たした。2着は2番人気の
ヤマニンキングリー、3着は11番人気の
ミヤビランベリで、3連単は23万2760円だった。
第2位は10年。5着までが同タイムの大接戦を制したのは1番人気の
アクシオンだった。明け7歳ながら、前走の
鳴尾記念に続く重賞連勝で本格化をアピール。
サンデーサイレンス産駒としては99年の
サイレントハンター、00年の
ジョービッグバン、06年の
ヴィータローザに続く、4頭目の制覇だった。2着は5番人気の
トウショウシロッコ、3着は15番人気の
トウショウウェイヴで、3連単は24万8790円となった。
そして第1位は06年だ。この年もハンデ戦らしいレースとなった。
メジロマントルが逃げ切りを図るものの、残り200mから脚が鈍る。1番人気の
キングストレイルは追われてジリッぽい。かわって伸びてきたのは7番人気の
ヴィータローザ。ゴール前で外から猛追してきた6番人気の
アサカディフィートをハナ差凌ぎ、2年4カ月ぶりの重賞3勝目を手にした。2着からクビ差で3着は9番人気の
カナハラドラゴン。人気馬は総崩れとなったが、それでも3連単は36万5360円に留まったのだった。
このように
中山金杯の3連単は最高でも36万円。近4年は5桁配当に落ち着いている。今年こそは大波乱となるのか、それとも…。そういった視点でも注目したい一戦となる。