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サクラローレルも新春が初重賞V 中山金杯から羽ばたいた馬たち

  • 2025年01月01日(水) 17時00分
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 ハンデ戦のGIIIというイメージに反して、中山金杯は出世レースでもある。とりわけここで重賞初制覇を果たした馬には、後のGI馬がズラリ。そんな馬を紹介したい。

 最初に取り上げたいのは95年のサクラローレルだ。900万下、1500万下と連勝して参戦。1番人気は同じく明け4歳(※現在の年齢表記)のオフサイドトラップに譲ったが、レースは独壇場だった。道中は中団に構え、3~4角で大外から一気に進出。直線に向いて馬なりで抜け出すと、2着のゴールデンアイに2馬身半差の圧勝を収めた。その後、骨折による長期休養を強いられたものの、翌春に復帰。天皇賞(春)有馬記念を制し、96年の年度代表馬に選ばれている。

 98年のグルメフロンティアも印象的な1頭だ。前年の秋からカブトヤマ記念で3着、天皇賞(秋)で5着、愛知杯が2着と重賞で好勝負を続ける。そして中山金杯で1番人気に応え、待望の重賞初制覇。その後は5戦ぶりのダートとなるフェブラリーSへ。強豪揃いとあって6番人気に甘んじたが、中団前寄りから突き抜けて4馬身差の圧勝。GI初制覇を果たし、父トウショウペガサスの名前を一気に高めることとなった。

 そして近年の代表格は15年のラブリーデイだ。2歳時から一線級で活躍しながら、重賞では2着3回、3着1回の惜敗キャラだった。しかし、5歳初戦となった中山金杯で待ちに待った初タイトルを獲得。この勝利を機に覚醒し、続く京都記念も快勝。さらに夏以降は鳴尾記念宝塚記念京都大賞典天皇賞(秋)とGI・2勝を含む破竹の4連勝。キングカメハメハ産駒らしい成長力を発揮し、古馬の大将格に上り詰めた。

 この他にも古くはオンスロートクシロキング、平成になって以降ではシャドウゲイトなど、中山金杯を足掛かりにビッグタイトルを手にした馬は数多い。そういった視点でも、東の開幕重賞は要注目となりそうだ。

みんなのコメント 10件

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  • ミニチュアダックスさん

    綺麗で強くてカッコよかったサクラローレル
    短くも美しく燃え、っていうのがピッタリな
    凱旋門賞への道程が今でも残念ね

  • ウマズキさん

    ローレルと言えばナリタブライアンを並ぶ間もなく抜き去ったあの天皇賞(春)が強烈だったな。
    トップガン、マーベラスと3強と呼ばれて競馬ブームの晩年を支えた功労馬。

  • 関西の鷲さん

    あの時の天皇賞・春を
    淀で観ていたこともあり
    1800の中山記念を勝って
    -12キロの馬体重で出走してきて
    ナリタブライアンを差し切った
    走りは衝撃的だった。

  • ううさん

    ウインブライトは?

  • シノピーさん

    ラブリーデイにはお世話になったなぁ。
    覚醒前から応援してて大負けした時もあったけど(馬券)、金杯から引退までもラブリーデイ推しで馬券が好調になったので一緒に同じ道のりを歩んでる気持ちになった笑
    この記事のタイトルを見て真っ先に思い浮かんだお馬さんです。

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