大井競馬場で12月30日(月)に行われる
東京シンデレラマイル(3歳上牝・SIII・ダ1600m)。南関東で行われる世代限定戦を除く牝馬重賞のうち、ダート
グレード競走で無いのは、4月の
しらさぎ賞と当レースのみ。地方馬にとって貴重な番組とあって、実力拮抗の好メンバーが毎年揃う。
3連覇を狙う
スピーディキックは今回がラストランとなる。3歳時には南関東牝馬二冠を達成するなど、長きにわたって
地方競馬をけん引してきた。女王が有終の美を飾るのか、次世代が待ったをかけるのか。発走予定日時は30日(月)の16時30分。主な出走予定馬は以下の通り。
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スピーディキック(牝5、浦和・
藤原智行厩舎)
2歳時から長く存在感を示してきたが、今回が引退レースとなる。重賞9勝の数字も素晴らしいが、牡馬相手に
戸塚記念を勝ち、GI・
フェブラリーSで6着に入るなど、数々のインパクトある走りを見せてきた。今年はここまで未勝利だが、牝馬同士なら依然として力上位。まずは無事にゴールを迎えて欲しいが、3連覇で大団円を飾れるか。
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ローリエフレイバー(牝3、大井・
月岡健二厩舎)
デビュー戦こそ3着に敗れたものの、2戦目から4連勝で
東京2歳優駿牝馬を制覇。
雲取賞11着で連勝がストップすると2着、6着、9着、4着と停滞したが、
ロジータ記念を人気薄で勝ち、再び世代の主役に返り咲いた。前走で2100mをこなしたが、これまでの走りからベストはマイル前後。得意距離で古馬を破り、来年のさらなる飛躍につなげたい。
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ミルニュイ(牝5、大井・
田中正人厩舎)
今年2月に
JRAからの再転入初戦を制すと、一気に3連勝を飾る。その後も実績、経験を積み、夏から秋にかけては遠征で重賞にも挑戦。前走の
トライアルでは中団から運び、4コーナーで先頭に一気に並びかけ、直線馬なりで突き放す強い競馬を見せた。本番でさらに相手は強くなるが、白星を飾った勢いそのままに、一気に初タイトルとなるか。
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ツーシャドー(牝5、浦和・
小沢宏次厩舎)
下級条件からコツコツと白星を重ね、今年の春は準重賞のティアラCで2着健闘。続く
しらさぎ賞では2、3番手から力強く抜け出して、2馬身差の快勝で重賞初制覇を飾った。プラチナCでも牡馬相手に2着と見せ場を作り、牝馬路線を引っ張っていくかに思われたが、今秋2戦は9着、13着。叩き3戦目の今回こそは白星を飾り、再び主役に躍り出たい。