「
中山金杯・G3」(5日、中山)
定年のため3月4日に引退を迎える宗像義忠調教師(70)=美浦=が23年覇者
ラーグルフで年始の重賞を射止める。今回は巳年生まれの年男・
菅原明良騎手(23)=美浦・高木=と昨年の
中山記念2着以来となるコンビを再結成。引退まであと2カ月、重賞制覇で花を添えられるか注目だ。また、
アルナシームは2日、栗東CWでの最終リハで順調さをアピール。好発進を決め、悲願のG1奪取へ弾みをつける。
引退までの残り2カ月でラストスパートをかける。3月4日に定年を迎える宗像師が新年重賞に
ロックオン。新年の名物重賞に、2年前の覇者
ラーグルフを送り込む。
昨年12月31日に最終追い切りを完了。美浦Wで6F88秒2-38秒8-12秒2を馬なりでマークしている。宗像師は「前走後に爪の不安は出たけど、サッと治ったので助かりました。年末に追い切って気持ちがシャキッとしてきたようで、年を越して今朝の坂路でも元気な様子でしたね」と柔和な笑みを浮かべる。
騎乗するのは巳年生まれの年男・菅原明。昨年の
宝塚記念(
ブローザホーン)で自身初のG1勝利を飾るなど、目下ブレーク中の若きホープだ。「(年男については)意識してませんよ」と苦笑いを浮かべた鞍上だが、23年
中山記念2着以来のコンビ再結成には「
中山記念の時にいい競馬をしてくれたように、中山コースは合うイメージがありますね」と好感触を抱いている。
ハンデは57・5キロ。指揮官は「58キロかなと思っていたけど、(0・5キロ分は)サービスなのかな。最後なのでね」と冗談めかす。93年開業から32年間にも及ぶ調教師生活の集大成へ-。「(引退した)皆さんがおっしゃるように、ここから一日一日が早いようですね。自分は、最後まで元気にレースを消化できればと思います」。通算671勝(うちG1・1勝を含む重賞23勝)の名調教師が、最後の仕上げにかかる。
提供:デイリースポーツ