「最強の1勝馬」の異名をとった
エタリオウの、
JRAで唯一の現役産駒となる
インヘリット(牝3、美浦・
金成貴史厩舎)が、月曜中京5Rの3歳新馬(芝1600m)でデビューする。
エタリオウは
父ステイゴールド、
母ホットチャチャ、母の父
Cactus Ridgeの血統。現役時代は栗東・
友道康夫厩舎に所属。3歳時に
青葉賞で2着となると、続く
日本ダービーでは13番人気ながら4着に健闘した。秋を迎え、始動戦の
神戸新聞杯は
ワグネリアンの2着、
菊花賞は
フィエールマンにハナ差及ばずの2着。4歳となり、
日経賞が2着、
天皇賞(春)が4着と善戦を続けるものの、勝利には手が届かず。結果的にラストランとなった5歳時の
天皇賞(春)まで17戦を戦い、2着は7回あったものの、遂に2勝目は挙げられなかった。
現役引退後は北海道のYogibo
ヴェルサイユリゾート
ファームで種牡馬となった。
インヘリットは
ファーストクロップの1頭であり、
JRAで唯一の現役産駒でもある。叔母には名牝
アーモンドアイがいる血統馬。ここまで除外が2回あったが、その分だけ仕上がりは進んだはず。攻め時計はやや物足りないが、初戦から見せ場以上のシーンをつくってほしい。