23年の
すばるSを勝った
バトルクライ(牡6、美浦・
高木登厩舎)が再び参戦。オープン初勝利を飾ったレースで完全復活を期す。
同馬は父
イスラボニータ、
母ディアコメット、母の
父キングカメハメハの血統。同じ母系からは、09年
菊花賞を制した
スリーロールスや99年
ジャパンダートダービーの2着馬
オペラハットが出ている。
21年7月のデビューから4戦は芝で惜敗が続いたが、22年初めに路線転向して連勝。以降は短距離からマイルのダート戦に出走を続け、3歳時には
ユニコーンSで3着に入ったほか、秋に2勝クラス、3勝クラスを連勝してオープン入りを果たした。4歳初戦に出走した
すばるSではJpnI馬
ドライスタウトを破り、続く
根岸Sでも
レモンポップから0.2秒差の3着。現役トップクラスの実力を見せていた。
だが、続く欅Sを圧勝した後に長期休養。1年後の欅Sで復帰したが、後方待機のまま14着に敗れ、
大沼Sではブリンカーを着用して逃げたが13着と振るわず。勢いを完全に失っていたが、前走の
霜月Sでは好位から踏ん張り4着と復活の兆しが見えた。それだけに今回はさらなる上昇を期待したくなる。
好調時に手綱を執っていた川田騎手に手が戻るのも魅力。かつて戦った
ドライスタウトや
レモンポップが現役を退いた今、オープン初勝利を飾った舞台で、主役候補に返り咲くことはできるか。